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未発表発掘!肩肘張らず自然体調子で悠々と波に乗り、かつハード・ドライヴィングなパンチ力もこもった美メロ溢れるダイナミック・スムース・リラクシング・テナーの極意名演、お見事!!! CD BREW MOORE ブリュー・ムーア / SPECIAL BREW [SCCD 36042]

販売価格: 2,700円(税込)

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★1940年代のニューヨーク・ジャズ・シーンでスタン・ゲッツと並ぶ白人モダン・テナーの最高実力者として大活躍を見せ(Savoyにリーダー録音)、1950年代前期にはサンフランシスコへ移動、代表作とされるFantasy2作品を残し、1960年代以降はヨーロッパ(デンマークやスウェーデン)へ本拠を移して活躍を続けた、レスター派バピッシュ・テナーの個性的スタイリスト:ブリュー・ムーア(1924年米ミシシッピー州インディアノラ生まれ、1973年デンマークのコペンハーゲンで死去)。

★本盤は、ヨーロッパへ移って間もない頃=1961年に録られた、ハロルド・ゴールドバーグ(p)(→ムーアと同じく米国からの移住組である)、ニールス・ペデルセン(b)、アレックス・リール(ds)とのカルテットを率いての2つの未発表ライヴ、即ち、10月15日デンマーク-コペンハーゲンのDr Concert Hallでの公演と、11月スウェーデン-マルメでテレビ出演した折のスタジオ・ライヴ、以上2プログラムの初出音源をまとめた発掘アルバム。

★弾性ある肉塊をギュギュッと丸めて潰した?かのような、柔らかでいて引き締まってもいる絶妙な按配を示した美味トーンのテナーが、肩の力の抜けたスムースな波乗り様の流線形を描き、と同時に太く強固なドライヴ感をもみなぎらせたダイナミック・メロディック・プレイを滑脱敏活に紡いで、悠々と鷹揚なる華を成し、クール・バピッシュな鋭角的ピアノ弾奏や、闊達雄弁に歌うベースのウネり鳴動、手堅く精確に律動しながら結構アクロバティカルな奇襲もかけてくるドラムの遊撃、といった辺りも彩り豊かに上手く興を散らしつつ魅力を揮った、全編を通じ単純明快でごく親しみやすい正統派リリカル・ハード・バップの醍醐味を快適に満喫させてくれる、安心の充実内容。

★和気あいあいのインティメイトな寛ぎと力強くおおらかな躍動感そして開放感に貫かれた、歌心全開で猛烈にスイングする、気さくそうな人情味溢れる大衆娯楽的メロディアス・バピッシュ快演、がどこまでも溌溂と愉しげに展開され、威勢よく驀進するリズム陣のツボを心得た実に歯切れのいいサポート、にガッチリ支えられながら、ムーア(ts)の、気力も旋律綴りのイマジネーションも充実しきった、腰を据えて伸び伸びと跳躍し、気持ちよさそうに泳ぎ回る、「美メロの泉」然としたアドリブ妙技が流麗に、この上なく鮮やかに冴え渡って清々しい限りだ。

→脱力した自然体調子で抵抗なく滑らかに渦巻きウェイヴを描くようであり、それでいてパワフルなパンチ力も随所に込められた巧まずメリハリある道筋をスイスイ形作ってゆくその、レスター・ヤングの流れを汲みながらよりモダニッシュな白人流の洗練味を加えた、瀟洒で軽みある歌いっぷりは一点の澱みも曇りもないスッキリと澄み渡るが如き絶好調の煌めきを放っていて全く見事で、一方、ラス・フリーマンとかウエストコースト系のバップ・ピアニストに通じるクーリッシュな芸風で追撃してくるゴールドバーグ(p)の堅牢さに満ちた活躍(ラスト1曲でのちょっとトロンボーンみたいなアルト・ホルン吹奏がまた妙味)や、若き(当時弱冠15歳)ペデルセン(b)の既にコクと練達を感じさせる堂々とした猛ハッスルぶり、も共にしっかりテイスティー・グルーヴィーでナイス・アシスト。

1. Manny's Tune (John Marabuso) 8:59
2. I Want To Be Happy (Vincent Youmans) 6:28
3. Yardbird Suite (Charlie Parker) 8:15
4. Tiny's Blues (Tiny Kahn) 3:51
5. Scrapple From The Apple (Charlie Parker) 7:22
6. Manny's Tune (John Marabuso) 9:00
7. My Funny Valentine (Richard Rodgers) 6:36
8. Special Brew (Brew Moore) 4:25
total playing time 55:22

Brew Moore (tenor saxophone)
Harold Goldberg (piano except 8) (alto horn on 8)
Niels-Henning Ørsted Pedersen (bass)
Alex Riel (drums)

#1-#4:1961年10月15日デンマーク-コペンハーゲンのDr Concert Hallでのライヴ録音
#5-#8:1961年11月スウェーデン-マルメのTV Studioでのライヴ録音

レーベル:SteepleChase

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STEEPLECHASE

デンマークが誇る夭折の天才テナー・サックス奏者、ブリュー・ムーア
ニールス・ペデルセン、アレックス・リールを従えた61年の初出し音源をリリース

★ブリュー・ムーアは、40 年代からニューヨーク・モダン・ジャズを舞台に活躍し、サンフランシスコ、デンマークに拠点を移し、73 年に亡くなった夭折の天才テナー・サックス奏者。

★本作は、1961年10月のデンマーク放送のコンサートと、11月のスウェーデンのマルメでのテレビ収録の初出し音源で、ムーアのディスコグラフィーに加えるべき重要なもの。オスカー・ピーターソン・トリオの一員としてグラミー賞(Best Jazz Performance)を受賞したベースのニールス=ヘニング・オルステッド・ペデルセン、ドラマーのアレックス・リールという、デンマークを代表するリズム隊との共演。

★「音楽は、自分自身の世界や生き方を表現するものでなければならない。他のことが面倒になったとき音楽は、物忘れのためのものであり、記憶のためのものでもあり、そして、ほとんどの物事には悪いことよりも良いことがあることを思い出させるものでもある。」(1956 年、音楽評論家ラルフ・J・グリーソンとのインタヴューにおけるムーア) (新譜案内より)

Recorded Dr Concert Hall, Copenhagen, Denmark October 15, 1961 (Track 1-4)
Recorded TV Studio, Malmø, Sweden November 1961 (Track 5-8)
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