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クール・モダニッシュで流麗滑脱なクラリネットや陰影濃いレトロ・ブルージーなピアノ、レイドバックしたスムース・スモーキーな寛ぎテナーらが芳醇に見せ場を飾る現代スイング・ジャズ編 CD IGNASI TERRAZA, ADRIAN CUNNINGHAM & ESTEVE PI イグナシ・テラーサ、エイドリアン・カニンガム、エスティーヴ・ピ / UNUSUAL TRIO [SWIT 37]

販売価格: 2,380円(税込)

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★お馴染みスペインの人気ヴェテラン・ピアニスト:イグナシ・テラーサ(1962年スペインのバルセロナ生まれ)の、今回は、米NYからマルチリードの名手:エイドリアン・カニンガム(1980年生まれ、オーストラリア出身)(本作ではクラリネットをメインに吹く)を招聘し全面フィーチュアしての、スイング・ジャズ全盛時代のようなベースレス(ドラム入り)のトリオ(ラスト1曲には女性ヴォーカルも加わる)を率いた一作。

★端正かつキレのいいタッチで重みをもって敏活に跳ね躍るピアノ、深い陰影と丸みを帯びた音色で実に滑らかに宙を舞い泳ぐクラリネット(もしくは清涼感とこってりアーシーな吟醸ソウルの掛け合わされたフルートやレイドバックしたちょっとけだるくスモーキー&リラクシングなテナー)、鋭くも豪快なダイナミズム全開で威勢のいい律動を見せるドラム、という三者が一丸となってひたすらスイングしまくり、朗々と歌いまくる晴れ晴れとした活劇エンタテインメント調の邁進に終始して、スカッと爽快に清々しく昂揚させ、またハートフルに和ませてくれる好演内容。

★基本はスイング・ジャズのスタイルを根幹とし、転回としてよりモダニッシュ&リズミカルなグルーヴ物っぽい趣向やクール・スマートなボッサ路線なども適宜挿入される、一貫して明るくおおらかな開放感ある歌謡性(牧歌性)並びに歯切れよくダイナミックなノリ=グルーヴの体現、に潔く主眼を絞り込んだ気さくそうな人情味溢れる娯楽派快演、が嬉々として元気溌剌に展開され、イキのいい「スイングの素」を強力に醸成するPi(ds)のシャープで撥ねの効いた闊達躍動ぶりに頼もしくプッシュされながら、大地に根の生えた感じのテラーサ(p)や、自由滑脱な流麗遊泳に興じるカニンガム(cl,fl,ts)、のリキみなくも伸びやかなアドリブ活躍がテイスティー・グルーヴィーに冴えて、殊の外好もしい豊饒世界を創出している。

★テラーサ(p)の、本盤では絶えず抑制を利かせて硬質骨太な重厚感を堅持しながら、わりかしレトロな濃い翳りあるブルージー・スイング節を繰り出し続ける、シブくてガキゴキした岩石転がし風の(ダウン・トゥ・アースっぽくもある)鉄板安定プレイが燻し銀の魅力を泰然と放っており、一方カニンガム(cl,fl,ts)の、クラリネットではベニー・グッドマンを現代化したようなスムース・ドライヴィング・ブロウを基調とし、時にはバディ・デフランコやロルフ・キューン辺りを出発点にクールなコンテンポラリー色を強めた思索性漂うアプローチに転じたり、フルートでは極めてブルース・フレイヴァーの強いコク旨なソウルマンぶりを発揮したり、テナーになるとレスター・ヤングとベン・ウェブスターのミックス的文体を軸としつつコールマン・ホーキンスに接近したりスタン・ゲッツに寄って行ったりもする、という、一貫して正に水を得た魚のような伸び伸びとしたハッスルの様が、一際華やいだ主役の座を揺るぎなく保持し続けていてとりわけ卓抜。

01. Cakewalk (Oscar Peterson) 3:47
02. A Free Karma (Ignasi Terraza) 3:33
03. Stompin' At The Savoy (Benny Goodman, Andy Razaf, Edgar Sampson, Chick Webb) 3:37
04. Jo Vinc (Ignasi Terraza) 3:37
05. The Man I Love (George Gershwin) 6:01
06. Scoot (Neal Hefti) 3:24
07. Handful Of Keys (Fats Waller) 3:04
08. I'll Never Be The Same (Gus Kahn, Matty Malneck, Frank Signorelli) 5:04
09. The Hamelin Waltz (Ignasi Terraza) 3:40
10. Thad's Pad (Thad Jones) 5:38
11. Splittin' (Ray Bryant) 3:02
12. Mood Indigo (Barney Bigard, Duke Ellington, Irving Mills) 6:21
13. Opus De Funk (Horace Silver) 3:33
14. O Grande Amor (Vinícius de Moraes, Antônio Carlos Jobim) 5:31

Ignasi Terraza (piano)
Adrian Cunningham (clarinet except 02, 05, 09, 11, 12, 14) (flute on 02, 09, 11) (tenor saxophone on 05, 12, 14)
Esteve Pi (drums)
Miriam Guardiola (vocal on 14)

2022年1月21&22日スペイン-バルセロナのEstudi Koryland録音

レーベル:Swit

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紙ジャケット仕様CD

商品情報

画像: クール・モダニッシュで流麗滑脱なクラリネットや陰影濃いレトロ・ブルージーなピアノ、レイドバックしたスムース・スモーキーな寛ぎテナーらが芳醇に見せ場を飾る現代スイング・ジャズ編 CD IGNASI TERRAZA, ADRIAN CUNNINGHAM & ESTEVE PI イグナシ・テラーサ、エイドリアン・カニンガム、エスティーヴ・ピ / UNUSUAL TRIO
SWIT RECORDS

★Arbors Recordsを筆頭に代表作が並ぶ、スインギ-な演奏で定評のある米国のリード奏者、エイドリアン・カニングハムをフィーチャーした、タイトル通り、変則的なトリオ盤。

★いつも通り小気味よいフレーズで魅了するイグナシ・テラッツァのピアノと、ストレイトアヘッドにリズムを刻むエスティーヴ・ピとのレトロなムードに溢れた好盤。(新譜案内より)

Recorded at Estudi Koryland on January 21st and 22nd 2022 by Rau Cuevas
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