フランスで最初のフリー・ジャズアルバムと言われる歴史的1作「Free Jazz」、バルネ・ウィランと共に作り上げた「Le Nouveau Jazz」(=「新しいジャズ」)といった重要な作品を発表した後に1970年に録音された全編ピアノ・ソロによる作品。それまでの同じ志を持ち強烈な個性を聴かせる音楽家との共演とは違い、より自由への渇望が彼をピアノ・ソロという孤独な世界である本作を録音するきっかけとなったと言われます。Dazibao = 大字報(中国の壁新聞)をタイトルにしていることからもわかる通り毛沢東から影響をうけたという本作は(同時にルイス・キャロルからの影響もあったとのこと)ドン・チェリー、サニー・マレ、アーチー・シェップといった曲名に付けられた友人へのオマージュを収録。フリーフォームからブルース、鎮魂歌、不協和音など1曲の中でも様々な要素が自由に登場する様はどこかリバタリアン的であり、現代に改めて耳を傾けることに意義があるようにも感じる傑作です。(新譜案内より)
SIDE A
A1.Mister Don Cherry Comprit Que Leur Esprit Etait Abattu Et Répéta D'Une Voix Musicale Quelques Blagues Réservées Pour Les Temps De Détresse 8:05
A2.Sunny, Archie, Clifford, Même Combat 2:30
A3.Que 100 Fleurs S'Epanouissent 4:25
SIDE B
B1.La Révolution Est Une Transfusion Sanguine Voila La Mer, Voila La Vie 2:25
B2.La Bourgeoisie Périra Noyée Dans Les Eaux Glacées Du Calcul Egoiste 6:15
B3.Libérez Michel Le Bris! 4:50
B4.Vie Et Mort De L'Alexandrin 1:25