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折り目正しく繊細でニュアンスに富み、ブルージー・テイスティーな吟醸的コクや硬質グルーヴ感も巧まず自然に備わった、穏和でいてメリハリとパッションあるソロ・ピアノの熟成品 CD 渋谷 毅 TAKESHI SHIBUYA / カーラ・ブレイが好き I LOVE CARLA BLEY [OWL 039]

販売価格: 2,400円(税込)

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★80代を迎えてなお意気盛んに精力的活動を続ける和ジャズ・ピアノのワン・アンド・オンリーな独創的名匠:渋谷毅(1939年東京都=旧東京府または旧東京市?生まれ)の、今回は、敬愛するカーラ・ブレイ作またはカーラ・ブレイにゆかりの楽曲をメイン・レパートリーとした、15年ぶりのソロ・ピアノ・アルバム。

★落ち着いた調子で一音一音を優しく丁寧に真心こめて鳴らすようであり、また同時に端正ではあるがさほど精巧さにこだわることなく伸び伸びと自然体のラフ・スケッチを楽しむ感じもある、そして巧まず強弱メリハリ〜抑揚も的確につけられた、潤いとニュアンスに富み表情も豊かな美麗&美味タッチのピアノが、殊更に飾り立てることはせず結構サラリと恬淡に指を滑らせ音塊を転がしてゆく風な、気ままげにしてしっかりと哀愁的ロマンティシズムやブルース由来の吟醸感・コクを潤沢に宿した抒情指向のメロディック・プレイ、を余裕と節度をもって穏やかに紡いで、聴く者を心地よいリラクゼーションとメランコリーに包み、何とも云えぬ幽遠な余韻を残すさすがの熟成内容。

★バラードを基調とした比較的スローな行き方がメインだが、ゆったりした中にもさりげなく多彩に起伏や凹凸が次々齎されて清新なスリルも途切れず、加えて、詩情や旋律の端麗さを変らず重んじているもののそうした哀切浪漫や甘美さに決して流されることなく筆致には自ずと抑制が利いており、モダン・ジャズ・ピアノならではの硬質で鋭角なバップ・グルーヴ感やブルージーな翳り濃い旨味も随所に浮かび上がらせるなど、ごく快適な寛ぎやポエティシズムと並行して実に様々なリアル・ジャズ的風趣が散りばめられてフレッシュに驚かせ、昂揚させもする半ドラマティックな道程が、あくまで作為なさそうなナチュラルな息遣いのもとにスッキリと創出されていて見事。

★どこか達観したような諦念めいた安らかさ・穏和さが音の端々からじんわり醸し出されるところも独自の奥深い魅力だが、ストライド調に寄った骨太くグルーヴィーなスタイルでソリッドにブルースを歌い上げる#3や、安らぎの内側から暗く妖しい物憂さが顔を出す#5、ゴスペル調のイキなスピリチュアル節を朗々と繰り出す#7、ポジティヴでおおらかな明日への希望が力強く活写されるかのような#8や#6、といった辺りの、熱いものを秘めていたりバッチリ硬派だったりする弾鳴キャラのあり様がまた、この上なく瑞々しい妙味に溢れていて絶品だ。

1. Lawns
2. IDA LUPINO
3. Sing Me Softly Of The Blues
4. Utviklingssang
5. Little ABI
6. Soon I Will Be Done With The Troubles Of This World
7. The Lord Is Listenin' To Ya Hallelujah
8. 通り過ぎた時間

渋谷 毅 Takeshi Shibuya (piano)

2022年3月3,4,15日東京Owl Wing Studio録音

レーベル:Owl Wing Record

在庫有り
国内制作・紙ジャケット仕様CD

商品情報

OWL WING

★15年ぶりとなる待望のソロ・ピアノ!
カーラ・ブレイ、盟友菊地雅章のリトル・アビ、そしてオリジナル、
さりげなく奥深い、優しさと美しさがあふれる8篇

★自然体の巨匠、渋谷毅、15年振りとなる待望のソロ作品!

★タイトルの通り、好き!というカーラ・ブレイ(と縁の曲)が8曲中6曲。それは自身が語る通り、選曲も演奏も“自分らしく、今の姿そのまま”というものとなった。しかし、渋谷毅の自然な表現はいつものことながら奥深い。
新曲として取り上げた、カーラの代表曲Lawnes、Ida Lupino。その演奏はトツトツとしてシンプルな表現ながら、まるで夢に迷いこんだように美しく、日々の雑多なものを魔法のように消し去り、騒がしい空気さえも一変させてしまうようだ。
一方、自身のオーケストラで演奏し続けてきたM4、M6の胸に迫る哀切感、そこから連なるゴスペルの精神が響き渡るM7、またラストへの展開はドラマに満ちあふれる。“通り過ぎた時間”と題されエンディングとなった新たなオリジナル。これは子供のための曲も数多く作曲してきた渋谷毅らしく、童心を思い起こさせるような優しさがにじみ、また、それぞれの人の中に流れる時間にそっと寄りそう。
高校時代の同級生で、生涯リスペクトしあった菊地雅章の名曲“リトル・アビ”の演奏を含め、淡々と、しかし“音の間のすみずみ”まで豊かな情感をたたえた一作。時を経てもあせることのない美しさにつつまれます。(新譜案内より)
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