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アンニュイ&メランコリックに妖しく翳った憂愁ロマン世界がピリッとビターなスパイスを効かせつつ濃やかに創出されるオリジナリティ十二分の高密度編! CD DAVID BINNEY デヴィッド・ビンニー / A GLIMPSE OF THE ETERNAL [CRC 1408]

販売価格: 2,180円(税込)

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NYシーンで40年近く活動した後、近年はロサンジェルスに拠点を移して活躍中と伝えられる、Criss CrossやMythology等の諸作でお馴染み、オールラウンドかつ急進的な個性派で鳴らしたアルトサックスのヴェテラン実力者:デヴィッド・ビンニー(1961年米フロリダ州マイアミ生まれ)の、今回はクレイグ・テイボーン(p)以下、気心の知れた面々とのワンホーン・カルテットによる一編。端正でいて重みと硬質感あるピアノの繊細弾奏に導かれて、柔らかでまろやかな脱力感を湛えたアルトの、哀愁や牧歌性に溢れる一方で暗く妖しい瞑想的・内省的ムードやシリアスな思索性をも多々垣間見せる、コンテンポラリー感覚のメランコリック・レイジー・プレイが半ば浮遊っぽくミステリアス・グルーヴィーに響き渡って清新かつ旨味豊かな華を成し、またリズム・セクションのたゆたうが如きスペイシーな鳴動もノリとサスペンスを的確に高めて中々鋭く魅力を際立たせた、全体を通じ詩的ロマンティシズムや耽美性に富みながら、しかし決して甘くないキリッと引き締まった表情に制御された歯応え充分の敢闘内容。バラード・コンセプトを基本としたリリカルでメロディアスな行き方が根幹ではあるが、優しく柔和な詩情世界の創出と並行して苦味走ったハードボイルドな風趣や不穏で怪しいダークネスもそこかしこに散見し、ざっくり捉えるならM-BASEファンクやフューチャー・ファンクを通過した上で現代流アコースティック・バピッシュな抒情派演奏に一回りして戻って来た、とでも云えそうな極めて陰影濃くビタースウィートなアプローチがスリリングに続き、変則的でヴァラエティーに富んだリズム・スタイルの多彩さ・カラフルさも光る、メロウ・センシティヴだがそう安心してもいられない匙加減絶妙のサスペンスフルな道程の中で、ビンニー(as)やテイボーン(p)のスパイスの効いた伸びやかなインプロヴィゼーションが鮮麗なる冴えを、キレを見せて充実した流れが形作られている。ビンニー(as)の、物憂く寂寞なメランコリーやブルースのウマみを潤沢に絡めた神妙で落ち着きある吟遊詩人的バラード表現に瑞々しい魅力を発揮する反面、ブルックリン一派辺りにも底通する辛口のアグレッシヴなモーダル・アクションや、フリー系に急接近したアブストラクト&アクロバティカルな大立ち回り攻勢、にこそ本性を露呈する感じのピリッとしたノワールな吹鳴キャラが、さすが妥協なくブレていない堂々たる威厳オーラを放っていて卓抜で、かたやテイボーン(p)の、寛ぎブルージー・バピッシュな粋渋フレージングを悠々とテンダーに繰り出す一方、こちらもまたシビアに張り詰めたハードコアな真剣斬り込み風の力学的パーカッシヴ・アタック!に嬉々として本領を示した、その強硬なる活躍も大いに奮っている。

01. Our Place (David Binney)
02. In A Way (Michael Cain)
03. Ambivalence (Vince Mendoza)
04. Vibe Changer (David Binney)
05. Craig (David Binney) (solo piano)
06. Blue Sky (Jan Garbarek)
07. Nightfall (Ralph Towner)
08. Dave (David Binney) (solo alto-saxophone)
09. Group (David Binney)
10. A Glimpse Of The Eternal (David Binney)
11. The Cat And The Moon (Vince Mendoza)
12. Craig 2 (David Binney) (solo piano)
13. I Had The Craziest Dream (Harry Warren)

David Binney (alto saxophone except 05, 12)
Graig Taborn (piano except 08)
Eivind Opsvik (bass except 05, 08, 12)
Dan Weiss (drums except 05, 08, 12)

2021年6月29日ニューヨーク市クイーンズ区アストリアのthe Samurai Hotel Recording Studio録音

レーベル:Criss Cross

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CRISS CROSS

★ニューヨークで活躍するアルトの逸材デビッド・ビニーの2021年CRISS CROSS録音。

★ストレートに思いの丈を、伸び伸びと表現。シンプル & 牧歌的、あるいは濃厚に突き進むアルトの吹奏が心に響く。現代ジャズのエッセンスを組み込んだ清新な佇まいが清々しい。

2021年6月29日ニューヨークにて録音

Recording Engineer : Mike Marciano
Editing ,Mixing and Mastering : David Binney and Mike Marciano
Recorded mixed and mastered at the Samurai Hotel Recording Studio,Astoria,NY
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