■本作は2019年を1年を通して一緒に演奏してきたトリオの初のスタジオ録音作品。 TyshawnとVijayは2003年のVijayのカルテット・アルバム『Blood Sutra』で初共演しており、その後、ヴィジャイの2017年のECMリリース『Far From Over』を含め、頻繁に共演している。Linda May Han Ohは、数年前から共演している新しいコラボレーターでカナダのアルバータ州にあるバンフ国際ジャズ・クリエイティブ・ミュージック・ワークショップの一貫したゲスト・ファカルティ・メンバーであるベーシストは、同ワークショップの共同アーティスティック・ディレクターであるVijayやTyshawnと親交を深めてきたとのこと。リンダとティショーンは以前にもECMで録音したことがあり、ソレイはロスコー・ミッチェルの「Bells For The South Side」で演奏し、オーはドイツのピアニスト、フローリアン・ウェーバーのECMデビュー作「Lucent Waters」にベースとして彼女のユニークな声を加えている。彼女の軽快な言葉遣いとTyshawnの強靭でありながらも深い音楽性を持つスイングは、Vijayの過去の作品とは一線を画し、前作のトリオ作品『Break Stuff』とは対照的な作品となっている。「私たちは非常に独特なエネルギーを持っています。それは別の種類の推進力、別の衝動、別の色のスペクトルを持っている」とVijayはトリオのパートナーを絶賛。
■本作では、20年の歳月をかけて作曲された8曲のVijayのオリジナル曲に、Cole Porterの "Night And Day "とGeri Allenの "Drummer Song "を加えている。後者はクレイグ・テイボーンとの共演作「The Transitory Poems」(アレンの「When Kabuya Dances」で終わる)に続く2枚目のジェリ・アレンの曲。
RECORDED DECEMBER 2019
OKTAVEN AUDIO STUDIO,MOUNT VERNON,NY
ENGINEER : RYAN STREBER
CPVER PHOTO : WOONG CHUL AN
LINER PHOTOS : CRAIG MARSDEN
DESIGN : SASCHA KLEIS
MASTERING : CHRISTOPH STICKEL
PRODUCED BY VIJAY IYER
AND MANFRED EICHER