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意表も充分衝いてくる超カラフル&スリリングな巨大建築風の緻密この上なきビッグ・バンド鳴動と威勢のいいおおらかなファンク・テナー・ブロウの鮮烈なる融け合い!爽快!!! CD MARIUS NESET マリウス・ネセット & DANISH RADIO BIG BAND conducted by MIHO HAZAMA (挾間 美帆) / TRIBUTES [ACT 9051]

販売価格: 2,550円(税込)

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★JazzKamikazeやPeople Are Machines(マウヌス・ユート-p参加)といった企画グループで頭角を現し、デンマーク-コペンハーゲンを拠点として17年に渡って活動を続ける中、Editionから2作品、ACTから5作品のリーダー・アルバムを発表して高い評価と人気を獲得、現在は母国であるノルウェーに戻って演奏を行なっていると伝えられる、コンポーザー肌テナー(&ソプラノ)サックスのユニークな逸材:マリウス・ネセット(1985年ノルウェー-ホルダラン県オース生まれ)の、ACTでの6作目となる本盤は、デンマーク時代の最後期=2019年3月にコペンハーゲンで吹き込まれた、名門楽団:Danish Radio Big Band(コンダクターは挾間美帆)とのコラボレーション編。作曲&編曲はネセット自身が手掛けている。

★丸みと締まりを按配よく併せ持った滑脱トーンのテナーが、メロディック&リズミカルに朗々とノリノリで歌い躍る風な、ブルース・フィーリングにも富んだ跳ねのいい美味フレーズを流れるような潤沢さをもって紡ぎきって、何とも粋でアジな華を成し、並行してビッグ・バンド構成員らのそれぞれに抜群の瞬発力を有した、機略縦横にしてピタリと精確巧緻に入り組んだ巨大建築を創り上げるが如き何げに周到な活躍、もカラフル&テイスティー・グルーヴィーにシッカと魅力を際立たせた、全編フレッシュな驚きと感動そして昂揚感に満ち満ちた迫真力格別の会心打内容。

★ハード・バップ系オーソドックス・ジャズの範疇にあるリリカルかつちょっとサスペンスフルな欧州浪漫派的行き方と、ファンクなど半舞踏的グルーヴ感の強調された適度にライト&ポップなコンテンポラリー趣向、とがバランスよく配置され、しかもアルバム全体が一つの壮大なストーリーを成すかのような、なかば組曲風とも云えるコンセプチュアルな作劇構成的流れに隙なく緻密に仕上げられてもいる、という、微細にして雄大なパズルを思わせるところもあるその進行展開の中で、精巧綿密にじっくり組み上げられるアンサンブルの様式美と、ソロイスト銘々の曲調に沿いながらも結構生々しく豪快に個性を爆発させる自由奔放インプロヴィゼーションの圧倒的スリル(並びに齎される豊かな旨味)、とで中々劇的に乗りよく愉しませてくれる。

★ネセット(ts)の、引き出しはそれなりに多そうだが本盤を聴く限りにおいてはファンクやラテンのスタイルに乗せた今日流ブルース・アクション、的なパッショネートでアグレッシヴそれでいて旋律美や歌心を決して絶やさない旨口のおおらかブロウが、殊の外イナセに映え渡っていて傑出しており、また、思索性と熱情性を瑞々しく交差させるハンス・ウルリック(ss)のモーダル咆哮や、繊細でしっとりとした耽美派ロマンティストぶりを抑制的に披露するヘンリック・グンデ(p)、エッセンスを徹底凝縮する如くやんちゃに暴れるファンク・ロック風のPer Gade(g)、非常に端正で沈着な十二分に練り上げられ研磨されたジェラード・プレゼンサー(tp)の幽玄深き哀愁描写、といった辺りも各々鮮麗に煌くような卓抜な余韻を残す。

1. Bicycle Town Part 1
2. Bicycle Town Part 2
3. Tribute
4. Farewell
5. Leaving The Dock
6. Children's Day Part 1
7. Children's Day Part 2
8. Children's Day Part 3

Marius Neset (tenor saxophone, soprano saxophone, solos on 1, 2, 4, 8)

Danish Radio Big Band
conducted by Miho Hazama:

Erik Eilertsen (trumpet)
Lars Vissing (trumpet)
Thomas Kjærgaard (trumpet)
Gerard Presencer (trumpet, solo on 7)
Mads la Cour (trumpet, solo on 5)
Peter Dahlgren (trombone, solo on 1)
Vincent Nilsson (trombone)
Kevin Christensen (trombone)
Annette Saxe (bass-trombone)
Jakob Munck Mortensen (bass-trombone, tuba)
Peter Fuglsang (alto saxophone, soprano saxophone, flute, clarinet)
Nicolai Schultz (alto saxophone, flute)
Hans Ulrik (tenor saxophone, soprano saxophone, bass-clarinet, solo on 3)
Frederick Menzies (tenor saxophone, clarinet, solo on 6)
Anders Gaardmand (baritone saxophone, solo on 6)
Per Gade (guitar, solo on 6)
Henrik Gunde (piano, solo on 5)
Kaspar Vadsholt (bass, electric bass)
Søren Frost (drums)

2019年3月デンマーク-コペンハーゲンのDR Studio 3録音

レーベル:Act

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三つ折りデジパック仕様CD

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ACT

米「ダウンビート」2016年7月号の特集「未来を担う25人」に選出されたマリウス・ネセットと挾間美帆の共演 /注目作!ネセットのデンマークでの17年間の最終章録音秀逸なコンポジションとユニークなアレンジメントが楽しく魅力的!

★米「ダウンビート」2016年7月号の特集「未来を担う 25 人」の一人に選出されるなど、ヨーロッパは元より米国でも注目を集めるノルウェー出身1985年生まれのサックス奏者/作曲家、マリウス・ネセットの、マイルストーンとなる作品の登場!

★ネセットは、2019年17年に及ぶデンマークでの活動から、母国ノルウェイに帰国。本作は、帰国の直前に録音された作品となる。

★コンポーザーとしても高い評価を受け、フェスティヴァルやコンサートから依頼されて楽曲を書く機会も多く、大型編成のアンサンブルとの共演作が多いネセット。本作も、ビッグ・バンドの共演作となる。しかし、クラシック系の室内楽アンサンブルとの共演が多かった近年の作品に対して、本作はDanish Radio Big Band(DR Big Band)との共演で、ネセット自身がよく知るコペンハーゲンでのジャズ・ミュージシャンとの共演。ネセット自身「再びのジャズ・ミュージシャンとの共演は、よりホームに近いもの」と語る。また、そのDR Big Bandのコンダクターは、マリウスと共に、米「ダウンビート」で「未来を担う25人」に選出されている日本が誇るMiho Hazama(挾間美帆さん)。そのバックグラウンドだけでも興味は尽きることがない。

★サウンドを聴けば、ここにマリウスのデンマークでの成果が集約されたということが明白になる。

★近年は ECMでも作品を発表した鬼才ジャンゴ・ベイツに師事し、ジョー・ザヴィヌルのサウンドや、フランク・ザッパの猥雑さを好み、リスペクトするネセット。またマーラーとストラヴィンスキーも影響を受けてきたというその言葉がそのまま音楽になった一作!緻密なシンフォニック・アンサンブルと、トリッキーなアイデアや即興が不可分で、カラフルにも快活で、ドラマティック!

★コペンハーゲンではよく自転車に乗ったというネセット。リズミカルでメロディックなモチーフのソロ・パフォーマンスから華やかなアンサンブルに発展していく演奏で、一台で発進した自転車が、連れだって群れになって行く様を描いたというオープニングから、ユニークで最高に楽しい演奏。一方、タイトルトラックM3は、ベートーベンの交響曲第7番、マーラーのアダージョからの引用と、クイーン、グリーグ、ブラッド・メルドウへの暗示を込めた演奏。一方、M4、5では、室内楽的な演奏で、コペンハーゲンへの別れを告げる厳かなムードを繰り広げる展開。しかし、ラストのM6,7,8では再び快活なムード。カリプソのリズムも取り入れた演奏は、祝祭的で、作品の、そして、ネセットのコペンハーゲンの生活のフィナーレを飾っているようでもある。

★今後は、ノルウェイに拠点を移すマリウス。今後も楽しみです。(新譜案内より)

Recorded by Morten Buchert at DR Studio 3,Copenhagen,March 2019
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