★当時、英国ロンドンのシーンで活躍していた、サックス(ts,as)奏者:イアン・バードとトランペッター:ジョン・カーティスの双頭クインテット=「Bird Curtis Quintet」による、本盤は、1969年に吹き込まれた彼らのセカンド・アルバムにあたる激レアな一作の、LP+CDのセットという仕様での、オリジナルから凡そ半世紀ぶりとなる初の復刻版。
★重厚にウネるテナーと軽やかに舞うトランペットが好対照を成しながら、中々ファンキー・テイスト濃い極めてオーソドックスなハード・バップ世界が、フレッシュ&テイスティーに活写されてゆく、清々しさ一杯の実に歯切れのいい好演内容。
★ひたすらメロディアスでスインギーそしてブルージーな、正攻法勝負に徹した晴れ晴れムードの、それでいてこってりした渋味も漂う明朗娯楽的ストレート・バピッシュ快演、が嬉々溌剌げに連続し、1曲1曲は簡潔にまとめられ、切り詰められたテンポのいい驀進コースの中で、各人の、エッセンスをギュギュッと凝縮したかのような、旨味満点・生鮮度抜群のソロ活躍が全くアザやかに冴え渡って、理屈抜きにどこまでもスカッと、開放感も充分に愉しませてくれる。
★カーティス(tp)の、伝統的バップ由来のシブさと結構アーシーな吟醸味を一貫して直球で体現したその、朗々と精悍に鳴り響く輪郭もくっきりクリアーな旨口ブローイングが、とりわけ傑出して爽やかに華やいだ煌くような魅力を放っており、一方バード(ts,as)の、豪快武骨で勢いよく渦巻くが如きハード・ドライヴ感に溢れ、適度にモード色も加味しつつダイナミックに砲撃をカマして泰然たる必殺ヴォルテックス咆哮!、もこれまたタフ&ストロングに頼もしく際立っていて好インパクト。ファンキーとモーダルの間を劇的に往来するShea(p)の奮戦も香味効果バツグンでナイス。
Side One :
1. Johnny Plonk
2. Vanessa
3. The Buttertree
4. Greensleeves
5. Needs B
Side Two :
1. Bossa For Bev
2. Gone
3. Upsurge
4. Birthday Girl
5. Nothing Yet
John Curtis (trumpet)
Ian Bird (tenor saxophone, alto saxophone)
Ray Shea (piano)
Daryl Runswick (bass)
Tim Wooley (drums)
1969年1月19日英国ロンドン録音
レーベル:
Jazzaggression
在庫有り
完全限定輸入復刻盤LP+CD