★エリック・アレクサンダー(ts)(1968〜)とハロルド・メイバーン(p)(1936〜)の鉄壁コンビを核とした強力4人組チーム:New York All-Starsによる、2017年11月英ロンドンのPizza Expressジャズ・クラブでの公演の模様を収めた、白熱のライヴ・アルバム。
★肉太くも引き締まった逞しさ〜タフネス一杯な美味トーンのテナーが、ダイナミックに渦巻きウェイヴを描きつつ朗々と哀歓を歌って、実におおらかに、雄渾なる華を成し、歯切れよく威勢のいい前のめりな大立ち回りで嬉々溌剌と追い上げてくるピアノのパッションほとばしった奮戦、も頼もしげに彩りを添えた、理屈抜きの圧倒的なスケールのデカさと圧倒的なノリのよさで大いに昂揚させる会心打内容。
★徹頭徹尾メロディアス&スウィンギンでブルース由来の吟醸味もたっぷり含んだ、極めてストレートアヘッドかつスカッと壮快この上なしの娯楽活劇的な現代ハード・バップ熱演、が意気軒昂に、そして愉しげに展開され、中々超激烈に速射砲撃をカマしてくるドラムや、重厚&敏活に精確な律動を見せるベース、らのサポートにガッチリ支えられ、煽られながら、アレクサンダー(ts)とメイバーン(p)の、気力も充実しきったハイテンションな、それでいて泰然自若たる腰の据わり様、重心の据わり様も好もしい、悔いなき完全燃焼のアドリブ合戦が云うことなしの豊作ぶりを呈して、全くゴキゲンだ。
★アレクサンダー(ts)の、野太くストロングで躍動感満点の勇猛アクション咆哮をひたすら強靱・屈強にアツく轟かせて、正に問答無用の大興奮とこってりした旨味を満喫させてくれる反面、バラードでは一転して繊細で瀟洒そしてちょっとナイーヴなロマンティストになりきってじんわり寛がせてもくれる、その衒いなく悠々とした懐深い語り口が絶好調に冴え渡っており、一方メイバーン(p)の、ファンキーでソウルフルな漆黒のコク味全開フレージングと、モーダル・アグレッシヴな怒濤のアクション攻勢、を細かくも烈しく交差させつつ豪快に突撃驀進する劇的立ち働き、もこれまた誠に鮮麗で、両者ともケレンを排してシンプル・ストレートに一インプロヴァイザー、一バッパーに徹しきった潔し!の燃えっぷりが文句なしに素晴らしい。
1. Almost Like Being In Love
2. I Could Have Danced All Night
3. Nightlife In Tokyo
4. It's Magic
5. The Night Has A Thousand Eyes
6. Summertime
Eric Alexander (tenor saxophone)
Harold Mabern (piano)
Darryl Hall (bass)
Bernd Reiter (drums)
2017年11月20-21日英国ロンドン-ソーホー(Soho)のPizza Express Jazz Clubでのライヴ録音(英国作品)
レーベル:
Ubuntu Music
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見開き紙ジャケット仕様CD
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