★円熟した好調ぶりが続く、オーソドックスなモダン・ギターの最高実力者の一人=プロ歴40余年のベテラン:ジョシュア・ブレクストーン(1955年ニュージャージー州エリザベス生まれ)の、今回は、マーティン・ウィンド(b)&エリオット・ジグマンド(ds)との強力トリオによる、アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズに捧げられた一編。
★鋭角的な歯切れのよさと、煙霧の如き籠もり感や曇り感、が一体化したトーンが何とも味わい深いギターの、バップ・イディオムに則った渋い殺陣風のダイナミズム表現、並びに、仄暗くクール・メロウなきめの細かい憂愁描写、をブレンドしつつの中々端正な立ち働きがごく明快流麗に、それでいて幽玄っぽい余情にも富んだ、スモーキー・グルーヴィーな魅力を悠々揮いきった充実内容。
★硬派で凛々しいアクション性〜ダイナミックなグルーヴ感と、哀感溢れる優しい歌心、を兼備した、直球勝負で真っすぐに邁進する陰影も豊かなメランコリック・バップ奏演、が堅固に、そして泰然と紡がれてゆき、ブレなく安定律動するベース&ドラムのツボを心得た何げに高度なサポート、にシカと支えられながら、ブレクストーン(g)の、リキみなく自然体で伸びやかな、かつ、あくまで作法正しく無駄・ムラのない確固たる語り口が、さすが巧まず熟成された懐広い冴えを見せてゆく。
★→精悍でシャープ&ソリッドな引き締まった立ち回りフレージングに凛たる妙味を発揮する一方、よりアンニュイでレイジーな物憂さや哀愁(或いは冷涼さ)を濃くした、繊細にしてちょっとけだるいリラクゼーション醸成の深奥さがまた格別だったりもするその、トータルとしてはごくストレートアヘッドでいて何とも云えぬシブめの翳り感に包まれた、侘び寂っぽい滋味ある鳴音キャラが軽々と形作られており、実に幽遠だ。
1. The Witch Doctor
2. Splendid
3. Holy Land
4. El Toro
5. Lonely Woman
6. Stablemates
7. Breakthrough
8. Children Of Art
Joshua Breakstone (guitar)
Martin Wind (bass)
Eliot Zigmund (drums)
2018年1月10日ニュージャージー州TeaneckのTeaneck Sound Studio録音
レーベル:
Capri
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デジパック仕様CD