★1960年代初期より多方面で活躍してきたオールラウンドなモダン・ベースのベテラン名匠:バスター・ウィリアムズ(1942年ニュージャージー州カムデン生まれ)の、今作は、スティーヴ・ウィルソン(ss,as)、ジョージ・コリガン(p)、レニー・ホワイト(ds)、という猛者揃いのカルテットを率いてのオリジナル曲集。
★バネを利かせて強烈にドライヴするベースの、雄弁にして渋いコクのある躍動や、ビシバシと超鋭敏に迫るドラムの爆発的ダイナミズム攻勢、に上手くノセられながら、アグレッシヴで屈強なサックスや、ソリッド&スクエアーかつハードボイルドなピアノ、らが凛々しく硬派に見せ場を飾ってゆく、全編を通じて圧倒的なスリルと昂揚感そして旨味がたっぷり満喫できる敢闘内容。
★苦味走ったシリアスな、それでいてブルース由来の吟醸的テイストや掴みやすいスピリチュアルさ、もバッチリ備える、勇壮で精悍な現代流のモーダル・バピッシュ熱演が、生々しい覇気をほとばしらせつつパワフルに展開され、背後から情容赦なく執拗に突き上げてくるようなホワイト(ds)&ウィリアムズ(b)の絨毯爆撃、に頼もしくプッシュされて、ウィルソン(ss,as)やコリガン(p)の中々ただならぬ気合の入ったソロ奮戦が、どこまでも雄渾かつ軒昂たる冴えを、盛り上がりを呈してゆく。
★ウィルソン(ss,as)の、甘さを抑えた猛々しく激烈な大立ち回りの疾走的アクション咆哮!、を基調とし、しかしそうした壮絶な暴れぶりの中にも歌的メロディー・センスや旨口のスピリチュアリティを絶妙にチラつかせる、何げに懐深い語り口の妙がパッショネート&テイスティーな卓越した魅力を揮っており、一方コリガン(p)の、バップやモードの定番イディオムを使った硬質感みなぎるビターめの殺陣ワザと、ファンキーだったり現代ファンク調だったりのわりかしキャッチーでイキな節回し、とを的確に使い分けたドラマティックな立ち働きも、これまた綺羅星の如く鮮麗に光っている。
1. Where Giants Dwell (Buster Williams)
2. Song Of The Outcasts (Buster Williams)
3. Sisko (Steve Wilson)
4. Ariana Anai (Buster Williams)
5. Lost On 4th Avenue (George Colligan)
6. Stumblin' (Lenny White)
7. Triumph (Buster Williams)
8. Briana (Buster Williams)
9. Audacity (Buster Williams)
Steve Wilson (soprano saxophone on 2,4,5,7,8) (alto saxophone on 1,3,6,9)
George Colligan (piano)
Buster Williams (bass)
Lenny White (drums)
2017年12月4日 ニューヨークシティのSear Sound Studio C録音
レーベル:
Smoke Sessions
在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します
三面デジパック仕様CD