★バークリー音大に学び、福岡を主たる拠点に西日本のライヴ・シーンで精力的に活躍、アルバムも着々と発表してきたモダン・ピアノの逸材:工藤隆(1968年生まれ)の、本盤は、ソロ・ピアノによる2作同時リリース企画のvol.2にあたる入魂の一編。
★キレ味シャープで一音一音がクッキリと鮮明に鳴る、中々力強いストーン風タッチのピアノが、エレガントかつダイナミック、そして時には華美なハッタリが利いていたりアブストラクトになったりもする、メリハリに富んだ劇的プレイを実にパワフルに紡いで、清々しい感動と壮快な興奮を満喫させる敢闘内容。
★バラードや耽美路線があったかと思えば、ハイテンポで豪快に驀進スイングする硬派なアクション・トラックもあったりと(メインは前者)、按配よく緩急のつけられた基本はメロディアス指向の抒情性溢れる快演が展開され、タフで威勢よくも結構ニュアンス〜機微にも長けた含蓄深い語り口で、大いに昂揚させ、また芳醇な旨味をしっかり堪能させてくれる。リリカル派・ロマンティック派的な趣向における、誠心こめて丁寧に、切々と哀愁的情景を描き上げてゆく真性メロディスト&詩人ぶりが、大層フレッシュでいてこってりテイスティーでもある全く鮮やかな魅力を揮っており、一方、より敏速に突撃する立ち回り的展開での、ブルージー・バピッシュだったりクラシックor現代音楽っぽかったりの何げに苦味走った躍動の様も、凛々しく渋い毅然たる妙味を放って好印象。
1 LUMIERE-PROLOGUE (TAKASHI KUDOⓒ5/10/17)
2 GALLE (TAKASHI KUDOⓒ3/3/17)
3 SHOEBILL (TAKASHI KUDOⓒ2/16/17)
4 ARCIMBOLDO (TAKASHI KUDOⓒ2/14/17)
5 FOOTPRINTS (WAYNE SHORTER)
6 SNOW ...AND THEN...(TAKASHI KUDOⓒ10/25/99)
7 GALLE-OSSIA (TAKASHI KUDUⓒ3/3/17)
8 LUMIERE-EPILOGUE (TAKASHI KUDOⓒ5/10/17)
9 BITTER ORAGE (TAKASHI KUDOⓒ1/25/17)
工藤 隆 TAKASHI HUDO (PIANO SOLO)
2017年4月19日,11月29日,30日 録音
ENGINEER:KATSUHIRO TAJIMA(STUDIO TLIVE)
PRODUCED BY TAKASHI KUDO
在庫有り
W紙ジャケット仕様CD
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プロフィール
1968年5月22日生まれ、高校生の頃より、田村勝哉氏にジャズピアノを学ぶ。
第三回内田奨学生に選ばれ、Berklee College of Music(バークリー音楽大学)に留学する。
在学中はEdward Bedner(p),Joanne Brackeen(p),George Garzone(ts),
Hal Crook(tb),Bill Davies(p),Bill Pierce(ts) らに師事。
また、Piano Department Chairman's Award,Best All Around Keyboardist Award等を授与される。
バークリー音楽大学卒業後、97年11月〜98年3月の間、プリンセスクルーズ社のサンプリンセス号のショーバンドピアニストとして5ヶ月間のカリブ海クルージングを体験する。
2017年から“Douq Solo Project”として、ソロピアノレコーディングに取り組んでいる。
現在は西日本のライブハウスを中心に活動中。
2002年、初のリーダーアルバム"Red...Black..."w/Larry Grenadier(b),Scott Goulding(ds)を発表。
2011年5月22日、9年ぶりのリーダーアルバム"Gratitude"w/左海誠司(ds)を発表。
2012年12月1日、3枚目のリーダーアルバム"DOUQ TRIO FINAL at Jazz Inn New COMBO"w/丹羽肇(b),菅原高志(ds)を発表。
2014年6月21日、4枚目のリーダーアルバム"For Douq-Maniacs Only" Duo Gratitude/左海誠司(ds)を発表。
2017年5月24日、五十嵐一生(tp)のリーダーアルバム"Ballads of a sullen horn man"に参加。
2017年7月9日、5枚目のリーダーアルバム"Voice of DOUQ"を発表。
2018年3月16日、5、6枚目のリーダーアルバムで初のソロピアノアルバム、“Douq Solo Project vol.1 NAVA”、“Douq Solo Project vol.2 Bitter Orange”を発表。
