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CD 谷本 仰 / Solo Dialogues [TA 02]

販売価格: 2,000円(税込)

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★自分にとっては最高におもしろい作品になった。聴くたびにニヤニヤしてしまう。聴いてくださる皆さんにとってもそうであったら嬉しい。たとえそうでなくとも、少なくとも、今、コイツが何をおもしろいと感じ考えているかははっきりわかる。そういう意味でも面白い。そうでもないか。まあいいや。どうぞ宜しくお願いいたします!

1. 即興1:violinI
2. 即興2:泡立て器I
3. 即興3:analog synthesizer
4. ユウヅキ(谷本仰)
5. 即興4:feedback noise
6. 即興5:violinII
7. La cumparsita(G.H.Matos Rodriguez)
8. 即興6:泡立て器II
9. オリーブ(谷本仰)
10.Song for Che(Charlie Haden)
11.Amazing grace(Traditional)

谷本 仰 (violin solo improvisation)

在庫有り
紙ジャケット仕様CD


CD「谷本仰Solo Dialogues」について
★新しいソロCDを作ろうかと考え始めたのは今年2017年3月くらい。ちょうど最初のを出して2年たったころ。そして気がつけば前作の在庫がもう底をつきかけていて。9月に関東ツアーもあるのに。よし、つくろう。思い立って、7月中旬からひと月あまり。こんなのができた。
全11曲、うち6曲が即興。73分。オーバーダビングなし。

1. 即興1:violinI
 次々に現れては消えていく音たち。これが録音初日、一発目の演奏。

2. 即興2:泡立て器I
 あの、卵とかをシャカシャカするやつ。台所で、いい音で鳴ることに気づいてライブで使い始めた。ヴァイオリンじゃなくてもいいやん、もう。ねえ。

3.即興3:analog synthesizer
 「あもうあかんわ、そんなもんにまで手ぇ出して」「いや、おもろい音しそうやし」「ヴァイオリンで出したらええやん」「いやもうなんでもええんちゃう?しらんけど」(谷本仰同士の対話)

4.ユウヅキ(谷本仰)
 2006年、広島の劇団アリノネ、「新しい天使 〜月に一番近い丘まで」(作・池内文平)上演。1980年5月の光州事件を題材にしたこの作品の劇音楽と演奏を担当した時に、登場人物ユウヅキのテーマとして作った曲。この頃繰り返し聴いていたグルジア聖歌の響きが入り込んでいる。録音開始2ヶ月前の5月15日、ライブでふと呼ばれたように久しぶりに演奏したのをきっかけに、収録。

5.即興4:feedback noise
 ヴァイオリンは、フィードバックさせるためだけに使用。弾かない演奏。アンプと、デルソルの空間の響きと、ヴァイオリンの間で交わされるノイズの対話。

6.即興5:violinII
 何度聴いても、思わず笑ってしまう。即興演奏は楽しいのだ。あはは。

7.La cumparsita(G.H.Matos Rodriguez)
 1915-6年頃の曲。アルゼンチンタンゴの代表曲のひとつ。でも作曲者はウルグアイ人。昨年2016年、この曲の生誕100年祭がかの地で盛大に祝われたとか。ここでは一人で勝手に、即興を交えて。

8.即興6:泡立て器II
 こちらの演奏では一切エフェクターを使わず。全部、そのまんま泡立て器の中に潜んでいた音たち。大きな鐘がリンゴンリンゴン、コントラバスがグオングオン。ひゅわん、ほわん。きみ、すごい楽器やな。

9.オリーブ(谷本仰)
 2007年7月15日、旧日銀広島支店跡で開催された、広島とパレスチナを結ぶアートイベント「オリーブ・プロジェクト」に参加演奏するために作曲。その夜の八丁堀の居酒屋「やけっ八」での初のソロライブがSolo Dialoguesの始まり。演劇作品「ホシハ チカニ オドル」ではラスト近くでマフムード・ダルウィーシュの詩と共に短く演奏されている。今CD中最長の演奏。終盤はなんだか蝉時雨みたいだ。

10.Song for Che(Charlie Haden)
 チェ・ゲバラのための歌。チャーリー・ヘイデンが編成した”Liberation music orchestra"によって1969年発表。美しい歌との即興的な対話の積み重なりがゆっくり息づく。笛は空気入れの管。ピーヒャラ。

11.Amazing grace(Traditional)
 この有名な旋律がどこでどう生まれたのか、いまだに不明なのだという。アフリカの故郷から遠く離れたアメリカで、連れてこられた人々はどんな思いで海を眺めたのだろう。

そんなこんなで、Solo Dialogues。タイトルは結局前作と同じ。1とか2とか、前進していくとか、そういうことでもなく、ただ、今の、Solo Dialogues。

たしかに自分で作ったはずなのに、そんな感じがしない。対話たち(dialogues)。だから「外」から響いてくる。だから自分でも楽しい。そして不意に激しく揺さぶられる。身体がまた共振を始める。

色んなモノオトが入り込んでいるのは前作同様。録音演奏中のデルソルカフェの前の国道を走り抜けていくトラックの音も、あちこちに。

録音・ミックス・マスタリングは江島正剛さん(ジャバラ倶楽部)。録音は7/17と24にデルソルカフェ、8/3、7、14にStudio楽屋にて。根気強く付き合ってくださり、適切な説明やアドバイスなども下さった江島さん、ありがとう!

ジャケットの今回の原画はデルソルカフェのマスター大庭謙仁さんが昨年のソロライブのチラシのために描いてくださった絵。頭から菌類が生え、夜空の星のようにも、カビのようにもみえるものが光を発し、不思議な魚が泳ぐ…。今作にぴったり。最高。感謝!

元の写真は、2009年11月23日、上海ノオトでのドグラマグラのCDレコ発ライブのときのものだった。マスター江島勉さんが散々歌ってくれたライブ。2013年に亡くなった彼の絵や写真を前作CDのジャケットで大きく使わせてもらったのだが、今作品においてもやっぱり彼の存在を思わせられる。

裏の絵の原画はわたくしの手描きソロライブチラシ。今年2017年4月24日、福岡・薬院Bar Siroccoの。

デザインは今回もてくにこデザイン・大久保建志さん。この素材を本当にうまく活かしてくださった。盤面には、原画の、ジャケットからはみだした部分がちゃんと使われていてうれしい。

というわけで、あたらしい、今の、谷本仰Solo Dialogues。面白いと自分は思う。すごくおもしろい。皆さんも面白がっていただけたら、幸い。
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