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パット・マルティーノ,レギュラーでの11年振りのリーダー作!!
★6年間活動を共にするパット・ビアンキ,カーメン・イントレ・Jr.+管楽器2本を加えたトリオ/クインテット演奏
今という時代に魂を込めるマルティーノのマイルストーン!!
★★真のレジェンド、ジャズ・ギターの大巨人、パット・マルティーノ、最新作品!未発表作品の復刻、企画作品はありましたが、レギュラーで活躍するメンバーとのリーダー作品は、実に11年振り!!待望の2017年新録のリリースです。
★本年は、5月にコットンクラブで公演。世代を越えた満場の観客集まる中、往年の名曲の数々も絶好調に聴かせてくれたほか、9月にも再来日。東京ジャズでは、リー・リトナーのグループでのフィーチャリング・アーティストという位置づけでしたが、それだけに、巨匠の貫禄が見え、またリトナーの、マルティーノへのリスペクトの深さも自然に浮き彫りになった好ステージでした。
★そして本作は、マルティーノ自身が、“今年は作品のリリースもあって、すでにとり終えたんだ”と、来日時に、にこやかに語った、その一作!!
★メンバーのコアには、ツアーのメンバーであり、この6年の間、ずっと一緒に共演しているオルガンのパット・ビアンキ、そして、ドラムのカーメン・イントレ・Jr.。いつものメンバーが集まっての、ミンガスのエリントン音楽への敬愛が滲む名バラード(M4)、エリントンのロマンティシズムがあふれるナンバー(M8)、そしてブルーベックの名曲(M6)は極上そのもの!ソフィスティケートされたハーモニー・センス、豊かな情感もたたえたソロのメロディは、正に、長い間培ってきたアーティストならではの音楽があります。
☆一方、その他の楽曲では、テナーのアダム・ニーウッドと、トランペッターのアレックス・ノリスの二管が参加し、分厚くなったサウンドも今回の魅力!アンサンブル的要素も加味されますが、スウィンギーで、グルーヴ感あふれるリズムの中で、超絶なフレーズも、決して機械的にならず、メロディがあふれる演奏はマルティーノの匠の演奏ならでは。シャッフルのリズムでのハンク・モブレイのブルースは、正にジャズギターの伝統を感じさせる演奏。サックスのアダムの父親-ジェリー・ニーウッドの楽曲(M3)では、70年代の雰囲気も漂うサイケなサウンドも魅力です。
★しかし、ファンにとって、これ以上にない魅力は、マルティーノ自身のコンポジションでしょう。
☆67年に吹き込まれた同名タイトルのデビュー・アルバムに収録されていた<エル・オンブレ>の再演。キーとなるリフをまじえながら、まるで書いた譜面でも存在するかのような美しいフレーズを魂込めて弾くマルティーノの演奏は、リスナーの心を熱くすること必至。ほか、96年に発売された作品のタイトル曲<ナイト・ウィングス>、そして、ラストには、74年の『コンシャスネス』に収録されていた<オン・ザ・ステアーズ>と3曲を演奏しているのです。
★1944年生まれ、73歳。脳動静脈奇形(AVM)による致命的な脳動脈瘤で倒れ、1980年に手術を受けた結果、これまでのほとんどの記憶を無くしてしまったという困難も。今でも、それ以前のことを聞けば、“当時のことは何も覚えていないんだ”とマルティーノは穏やかに話します。しかし、だからこそ「過去はもちろん、未来のこともあまり考えない。“現在”という時間に集中することを大切にしているんだ。」とも語ります。今という時代にこうした健在ぶりを見せる最新作、うれしいばかりです。
1. El Niño (J. Calderazzo)
2. Hipsippy Blues (H. Mobley)
3. Homage (G. Niewood)
4. Duke Ellington’s Sound of Love (C. Mingus)
5. El Hombre (P. Azzara)
6. In Your Own Sweet Way (D. Brubeck)
7. Nightwings (P. Azzara)
8. In a Sentimental Mood (E. Ellington)
9. On the Stairs (P. Azzara)
Pat Martino(g)
Pat Bianchi(org)
Carmen Intorre Jr.(ds)
Featuring
Adam Niewood(ts #1,2,3,5,7,9)
Alex Norris(tp #1,3,5,7,9,flh 2)
*Tracks 1,5,9 arranged by Pat Bianchi
2017年4月17日-19日 録音
レーベル:
HighNote
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