★メリーランド州やワシントンDCなどのシーンで活躍し、Foxhavenや自主制作の諸作品に好評を集めてきた、正統派の黒人ピアニスト:エリック・バードの、鉄壁のレギュラー・トリオによる最新アルバム。
★粒立ちよくクッキリしたクリアー・タッチのピアノが、ある時はファンキー・バピッシュにイナセで渋い吟醸節を歌い、ある時はモーダル・ダイナミックに精悍軒昂なる立ち回りワザをキメて、スカッとした壮快旨口この上なしの魅力を堂々揮いきった会心打内容。
★徹頭徹尾メロディアス&スインギーでブルース色も濃い、全き正攻法の娯楽活劇的ハード・バップ大会が嬉々として決め込まれ、強烈にバネとウネりを利かせて極太く波打つベースや、歯切れよくシャープ&リズミカルに抜群の安定律動力を見せるノリノリのドラム、らの活躍に頼もしく支えられ、ノセられながら、バード(p)の、ひたすら単純明快でストレート、それでいて中々アジな行間含蓄を仄めかすところもある、ウォームで優しい人情味たっぷりの語り口が、ブレなく泰然げに好調ぶり・熟成ぶりを呈して、実にゴキゲンだ。
→黒っぽいイキなソウル・フィーリングと硬派なバップ・グルーヴ・センス、にしっかりと根を下ろしながら溌剌と闊歩驀進してゆく、その衒いなく悠々と構えた風でもあるごくオーソドックスな歌いっぷり、スイングぶりは、理屈抜きで胸のすくような晴れやかな煌きと超芳醇なおいしさに溢れており、適宜並行して繰り出される、モード色を加味した雄渾かつスマートな立体力学的躍動フレージング、の熱気を秘めたビタースウィートな哀愁ムード、にもこれまた瑞々しい妙味がある。
1.
In Love In Vain (Leo Robin, Jerome Kern)
2.
Sweet Sweet Spirit (Doris Akers)
3.
When The Saints Go Marching In (Traditional)
4.
Hard Times (Paul Mitchell)
5.
Blessed Assurance (Pheobe Knapp)
6.
Alter Ego (James Williams)
7.
Wabash (Julian Adderly)
8.
Cruisin' (Clark Terry)
9.
Syndrome (Ellis Marsalis)
10.
Dig (Miles Davis)
Eric Byrd (piano)
Bhagan Khalsa (bass)
Alphonso Young Jr. (drums)
2017年Blue House Studios録音
レーベル:自主制作
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デジパック仕様CD