★伝統を重んじるひたすら「硬派」で「旨口」な図太いプレイに確固たる定評を得てきた、オーソドックス系モダン・ギターの比類なき逸材:ピーター・バーンスタイン(1967年ニューヨークシティ生まれ)の、本盤は、この顔ぶれで1990年代に傑作「Signs of Life」(Criss Cross)(1994年12月録音)を残していた、ブラッド・メルドー、クリスチャン・マクブライド、グレゴリー・ハッチンソンとのカルテットを20余年ぶりに再結成しての、NYCジャズ・アット・リンカーン・センターでのライヴ編=2枚組。
★キレ味シャープでおいしさ濃厚な、芯の据わった中々骨太いトーンのギターが、苦味走った硬派でイナセな立ち回りワザをビシビシ繰り出して凛々しげに華を成し、硬質でいて吟醸味溢れるピアノや、コクの利いたスピリチュアルなベース、スピーディーに絨毯爆撃を仕掛けてくるドラム、らの活躍もそれぞれ鮮烈に魅力を際立たせた、歯応え満点のテイスティー・グルーヴィーな敢闘内容。
★メロディアスでスインギーな、ブルース色も濃い真っ向勝負のハード・バピッシュ熱演が、腰を据えて軒昂に紡がれてゆき、バーンスタイン以下銘々の、ひたすら伸びやかに完全燃焼するアドリブ奮戦が、何とも壮快な大豊作ぶりを見せる。バーンスタイン(g)の、クリスチャンやファーロウの流れを汲んだスクエアー・バピッシュな殺陣フレージングと、ベンソン〜グリーン系統のアツく勇ましいアーシー節、をミックスしつつ、徹頭徹尾ストレートアヘッドな「ジャズ・ギターの王道コース」をひた進むその、イキで渋くて正々堂々とした迷いなき驀進の様が、文句なく清々しいまでの冴え渡り〜隆盛具合を示しており、一方、メルドー(p)の、ソリッドでパーカッシヴな力学性やダイナミズムに富み、かつ、しっかり旨口なソウル・フィーリングも備えた、終始溌剌として楽しげな立ち働きも、抜群の鮮度でおおらかに絶好調ぶりを見せていてナイス。
CD1:
1. Blues For Bulgaria (Peter Bernstein)
2. Hidden Pockets (Peter Bernstein)
3. Dragonfly (Peter Bernstein)
4. Jive Coffee (Peter Bernstein)
5. Pannonica (Thelonious Monk)
CD2:
1. Useless Metaphor (Peter Bernstein)
2. Let Loose (Peter Bernstein)
3. All Too Real (Peter Bernstein)
4. Resplendor (Peter Bernstein)
5. Crepuscule With Nellie / We See (Thelonious Monk)
6. Cupcake (Peter Bernstein)
Peter Bernstein (guitar)
Brad Mehldau (piano)
Christian McBride (bass)
Gregory Hutchinson (drums)
ニューヨークシティのジャズ・アット・リンカーン・センターでのライヴ録音(2017年アメリカ作品)
レーベル:
Smoke Sessions
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デジパック仕様CD(国内仕様盤2枚組CD (日本語帯、解説付)