★この顔ぶれで傑作「The Kingdom」(1997年3月録音・Stunt)を残していた、エンリコ・ピエラヌンツィ(1949年ローマ生まれ)、マッズ・ヴィンディング(1948年コペンハーゲン生まれ)、アレックス・リール(1940年コペンハーゲン生まれ)、のオールスター・トリオ(リーダーはヴィンディング)による、本作は、1997年11月コペンハーゲンのジャズハウスでの未発表ライヴ音源を初ディスク化した発掘アルバム。
★きららかに光沢を放つような、端正でいてキレのあるクリアー・タッチのピアノが、ロマンティシズムとダイナミズムを各々目一杯で掛け合わせた力強い劇的プレイ!、を敏活に紡いで、誠に爽快かつ雄渾なる絵を飾り、コクとバネの利きまくった能弁なベースや、シャープ&スピーディーに斬り込んでくる起爆力満点のドラム、らの活躍もバッチリ濃厚に妙味を際立たせた、超エキサイティングで瑞々しい感動に満ちた敢闘内容。
★ビート・スタイルは刻々オールラウンドに変移する、「抒情派アクション」・タイプのメロディアス&パワフルな意気軒昂たる大熱演が展開され、ピエラヌンツィ(p)の、ひたすら伸びやかに朗々とよく歌う、気力も充実しきった嬉々溌剌げな完全燃焼のアドリブ奮戦が、何とも清々しい豊作ぶりを呈して全くゴキゲンだ。
★→メランコリックでビタースウィートな、微妙に内省感も仄めく耽美的憂愁描写、にさすがの深み&濃やかさが発揮される一方、哀切な浪漫と半パーカッシヴめの硬質鋭敏な力学性が融け合った、醸し出されるソリッド感も凛々しい躍動的立ち回り文体、の精悍さや切れ味がまた絶品で、加えて、随所に骨太い輪郭で浮かび上がってくるヴィンディング(b)の、こってり濃厚なスピリチュアル・アクション攻勢、も殊の外アツくエモーショナルな魅力を放って素晴らしい。
1.
Yesterdays (Jerome Kern)
2.
Vignette (Gary Peacock)
3.
Jitterbug Waltz (Fats Waller)
4.
A Nameless Date (Enrico Pieranunzi)
5.
My Funny Valentine (Richard Rogers)
6.
My Foolish Heart (Victor Young)
7.
If There Is Someone Lovelier Than You (Howard Schwartz)
Enrico Pieranunzi (piano)
Mads Vinding (bass)
Alex Riel (drums)
1997年11月11日デンマーク-コペンハーゲンのジャズハウスでのライヴ録音
レーベル:
Stunt
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三面デジパック仕様CD