★ジュリアード音楽院に学び、1940年代から50年代初期にかけて、バディ・リッチ、ベン・ウェブスター、シドニー・カトレット、トラミー・ヤング、チャーリー・ヴェンチュラ、らのサイドで活躍した後、(作編曲面にも独自の個性を発揮するようになりながら)自己のコンボで頭角を現し、バディ・デフランコのクールなバップ・スタイルとはまた違った、高音を力強く吹き鳴らす情熱的かつエキサイティングなプレイに高い評価とポピュラーな人気を獲得。
★1950年代末から1960年代半ばにかけては日本に滞在して活動、その後インド音楽、東洋(アジア全般?)音楽、アフリカ音楽といったエキゾティック路線に作風を広げるなどユニークなジャズ音楽表現を探究し続け、最近はイタリア-ミラノを拠点に活動を行なっていた、モダン・クラリネット(バリトン、テナー、フルート、ピアノも奏す)の独創的逸材トニー・スコット(1921年ニュージャージー州モリスタウン生まれ)の、本盤は、5管フロントのピアノレス・セプテットによる、1954年から1955年にかけてのレコーディングをコンプリートに収めた一編。
★内容的には→、ジミー・ノッティンガム&カイ・ウィンディング&エディ・ワッサーマン&ダニー・バンク&ミルト・ヒントン&オシー・ジョンソン参加による、1954年9月(12月説も)NYC録音の全5曲(RCA Victor EPA 596/EPA 672といったEP盤でリリースされた音源)、ウィンディングに代わってビリー・バイヤーズが加わっての1954年12月NYC録音のEP音源・全4曲(Victor EPA 705)、そして同じ顔ぶれによる1954年12月&1955年1月NYC録音の秀作アルバム「Scott's Fling」(RCA Victor LJM 1022)の全曲=12曲、以上の計21曲を収録。1曲1曲は無駄なく簡潔にまとめられた、行間豊かで非常に密度の濃い名演がじっくり堪能できる。
1.Vendome(Lewis)
2.Blue Room(Rodgers/Hart)
3.Riding High(Porter)
4.Late Show(B.Scott)
5.Lullaby Of Birdland(Shearing)
6.Squaw With No Reservation(T.Scott)
7.Body And Soul(Green)
8.My Melancholy Baby(Burnett/Norton)
9.Friday The 13th(T.Scott)
10.Fingerpoppin'(T.Scott)
11.But Not For Me(Gershwin)
12.Forty-Second Street(Warren/Dubin)
13.Abstraction No1(T.Scott)
14.Lucky To Be Me (Comden/Bernstein/Green)
15.Requiem For "Lips"(T.Scott)
16.Autumn Nocturne(Myrow/Gannon)
17.Our Love Is Here To Stay(Gershwin)
18.Sunday Scene(T.Scott)
19.Three Short Dances For Solo Clarinet(T.Scott)
20.Glad To Be Unhappy(Rodgers/Hart)
21.Let My Fingers Go!(T.Scott)
#1-5
Jimmy Nottingham(tp),Kai Winding(tb),Tony Scott(cl),Eddie Wasserman(ts),Danny Bank(bs),Milt Hinton (b),Osie Johnson(ds)
Recorded in NYC,September 28,1954
#6-21
Same personnel but Billy Byers(tb) replaces Kai Winding
Recorded in NYC,December 18,1954 & January 7&12,1955
在庫有り
CD