★出身地の西オーストラリアで修練を積んだ後、アメリカへ渡り、LAを経由してここ数年はNYを拠点に活動、以前自主制作の2作品が好評を集めていた若手ピアニスト:コンラッド・パシュクデュスキの、トリオによるヴィーナスレコード第2弾、=今回はジミー・ヴァン・ヒューゼン曲集。
★透明感や潤いに富み、かつ、硬質で鋭角的なキレのよさや骨太さも備わった、水晶玉を転がすようなきららかなクリアー・タッチによる、力強く渋い殺陣風のダイナミズムと、粋でイナセなファンキー・テイスト、に貫かれた流麗溌剌な正攻法プレイが、何とも清やかにおいしい華を成した会心打内容。
★ウォームで和気あいあいのリラックス感覚と、歯切れよく敏活なスイング感、を堅持した、ごく単純明快な小唄セッション風のメロディアス・バップ大会、が実に楽しげに展開され、ワイド&ヘビーで鋭いドライヴ感溢れるベース&ドラムの闊達なサポート、にシャキシャキ導かれ、支えられながら、パシュクデュスキ(p)の、優しく親しみやすい歌心や瀟洒なウィットにバッチリ裏打ちされた、極めて真っ当なアドリブ弾奏が、終始フレッシュ&デリシャスにゴキゲンなクリーンヒットを連発してゆく。
→ソリッド&スクエアーに凛然とアタックをキメるストレート・バピッシュな硬派アクションや、コードワークを活かしたクール&エレガントな寛ぎ音響醸成ワザ、更には、ピーターソンの小振り化っぽかったりガーランド似だったりの洒脱で軽やかなファンキー小唄フレージングなど、中々表情豊かにしてひたすら王道な、泰然堂々たる歌いっぷりが全く爽快で、衒いなき自然体の直球調子に徹しながら、さりげなく簡潔さと行間含蓄っぽさが融け合ったその鳴音キャラは、誠に風流で魅惑的。
1. ポケットフル・オブ・ミラクルズ
2. あなたを想いて
3. ザ・ラスト・ダンス
4. (ラブ・イズ)ザ・テンダー・トラップ
5. オール・マイ・トゥモロー
6. エイント・ザット・ア・キック・イン・ザ・ヘッド?
7. ダーン・ザット・ドリーム
8. カム・フライ・ウィズ・ミー
9. スインギング・オン・ア・スター
10. イマジネーション
11. ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームス
12. カム・ダンス・ウィズ・ミー
13. イッツ・ナイス・トゥ・ゴー・トラベリング
14. リング・ア・ディン・ディン!
Konrad Paszkudzki (piano)
Dylan Shamat (bass)
Dag Markhus (drums)
2016年6月7日,8日,9日ニューヨーク(ニュージャージー州Paramus?)のTrading 8's Studio録音
レーベル:
ヴィーナスレコード
在庫有り
国内制作CD