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出身地の福岡を拠点に、自己のトリオやカルテット等で多角的な活動を続けている中堅ギタリスト:柳武史雄(1967年福岡市生まれ)の、自身は7弦ギターを弾いたピアノ入りのカルテットによる一作。
★豊潤でいて鋭いアタック感ある、おいしさ抜群なトーンのギターが、歯切れよくイナセげに哀愁を歌って雄渾なる絵を飾り、スクエアーなピアノやコク味こってりのベース、らの活躍も中々頼もしく濃い彩りを添えた、芳醇で歯応え充分の快投内容。
★歌心とスイング感を徹底尊守した、ごく正攻法のリリカル・アクション的なハード・バピッシュ奏演がイキイキと紡がれ、柳武(g)の、腰を据えて硬派王道を突き進む誠に「テイスティー・グルーヴィー」なアドリブ奮戦が、何とも清々しい絶好調ぶり・豊作ぶりを見せてゆく。
★→伝統的バップ・イディオムを使ったクリスチャン〜ケッセル系統っぽい渋めの立ち回り技と、ベンソン〜グリーン・タイプの熱く勇ましげなアーシー節(或いはウェス型のオクターヴ奏法とか)、のミックス展開を基調とした、極めてオーソドックスな「ジャズ・ギターらしいジャズ・ギター演奏」に迷いなく終始するその、旨口でタフネス溢れる鳴音キャラは理屈抜きに魅力的で、バラードでの繊細でナイーヴそうな耽美派ロマンティスト体質の瑞々しい行き方や、井上(p)の硬質感みなぎったファンキー・バピッシュな追い上げ様、といった辺りにも結構鮮やかな(好アクセント的)妙味がある。
1.
It Ain't Necessarily So (George Gershwin)
2.
No Period (時の流れと海と風) (Fumio Yanatake)
3.
I Loves You Porgy (George Gershwin)
4.
Everything I Love (Cole Porter)
5.
Blue Forrest (Fumio Yanatake)
6.
When Lights Are Low (Benny Carter)
7.
Something Swingin' (Fumio Yanatake)
8.
Waltz (Like John) (Fumio Yanatake)
柳武 史雄 Fumio Yanatake (7-string guitar)
井上 裕章 Hiroaki Inoue (piano)
Saku (bass)
中村 健 Takeshi Nakamura (drums)
2010年11月23日 福岡Heacon Studio録音
レーベル:
7-String Music Records(自主制作)
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国内自主制作CD
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