★1970年代初期より長きに渡って多彩な活動を続けてきたフリー派(パフォーマンス派?)トランペットのベテラン名手:庄田次郎(1949年静岡県下田市生まれ)の、本盤は、猛者揃いの小コンボによる、2016年に行なわれた生誕67周年記念九州ツアーでのライヴ録音を収めた気合の一作。
★キレがあって伸張力にも富んだ硬質トーンで異形のファンファーレを轟かすような、勇壮&屈強げなトランペットや、フリーキー・トーンで激しく絶叫する野性味みなぎったアルト、更には、執拗に掻き鳴らされるノイジーなギター、切れ味も鋭くゲリラ攻勢を仕掛けてくるドラム、怪しい情念を漂わせたソウルフル&スピリチュアルなテナーやヴァイオリン、らが混沌と錯綜して、圧倒的スリルと昂揚感に満ちた雄渾世界をひたすらパワフルに描破した敢闘内容。
★リズム・スタイルは刻々変移する、抒情派フリー・ジャズ・タイプのアブストラクトかつエモーショナルそしてエネルギッシュな、実に力強い即興熱演がイキイキと展開され、各人の悔いなく完全燃焼する体当たりの大奮戦が横溢して、何とも瑞々しい感動と興奮が味わえる。
★庄田(tp,as他)の、音色そのものの精悍な迫力も抜群の、ピリッと苦味走った中々スケールの大きい必殺のトランペット咆哮!、がとりわけ際立って壮快な雄々しき魅力を発揮しており、また、奇怪でいて情魂味っぽいヴァイブレーションの利いたアルト・ブロウや、波多江(g)のダーク&ヴァイオレントな濁りある猛爆アクション、といった辺りも結構濃厚にシカと存在感を匂い立たせてインパクト大。
1. Live at Delsol cafe 1st stage
2. Live at 夢境庵 Mukyoan
庄田 次郎(trumpet, alto saxophone, more music instruments)
川下 直広(tenor saxophone, violin)#1 only
波多江 崇行(guitar)
上村 計一郎(drums)
2016年4月30日(#1), 2016年5月5日(#2)録音
Cover Design:波多江崇行
レーベル:
Ito Music Cultivation Factory(自主制作)
在庫有り
国内自主制作・紙ジャケット仕様CD
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