★自主制作盤「White Room」(2010年)やAbeat盤「Arioso」(2013年)に好評を集めていた、イタリア-ナポリで活躍するピアニスト:アンドレーア・レアの、トリオによる最新アルバム。
★硬質で鋭角的なクッキリ感と、爽涼な潤いやまろやかな艶、を併せ持った、中々端正なクリアー・タッチのピアノが、ハード&ダイナミックであり、耽美性にも富んだ、ヨーロピアンらしいリリカル・プレイを滑脱に紡いで、スッキリしっとりと瑞々しい絵を飾った会心打内容。
★現代風のリズミカル・ビートに乗せた「抒情派アクション」・タイプの、徹頭徹尾メロディアスな快演が続き、骨太くも小回りの利いた鋭利敏活なベース&ドラムの機動的サポート、にガッチリ支えられながら、レア(p)の、硬軟・剛柔を自在に行き来しつつ一貫してマイルドな歌心や詩的ロマンティシズムを絶やさない、明快溌剌にして幽玄漂う結構奥深いリリシストぶり〜ストーリーテラーぶりが、抜群の鮮度で清やかな冴えを、キレを見せてゆく。
★バピッシュだったりモーダルだったりの硬派軒昂なる力学的アクション攻勢!を凛然とソリッドにキメる一方、並行して、ユーロ系ならではのフォーキー牧歌詩人肌とも云うべき端麗甘美な哀愁フレージングも次々ふんだんに盛り込んで、トータルとしては至極生鮮でエレガントな清流の如きサウンド・イメージ、に軽々仕上げてゆく、という、流れるようにリキみなくも何げに余情深いそのスキッとした透徹典雅な鳴音のあり様、は全くアザやかで蠱惑的。
1. De Repente
2. Black Bridge
3. Almeno Tu Nell'Universo
4. Endangered Species
5. Il Pirata
6. Rio De Majo
7. Speak No Evil
Andrea Rea (piano)
Daniele Sorrentino (bass)
Marcello De Leonardo (drums)
2015年9月27日,29日Studio Tor Cervara(イタリア)録音
レーベル：
Losen
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見開きペーパースリーブCD
