東京〜横浜で活動している穂積翔太と志賀由美子の2ギター・デュオ・チーム:Voice Of Stringsによる、本盤は、女性ヴォーカル:井上有、テナーサックス:井上高志、ピアノ:國友章太郎、ベース:松下一弘、といういずれも福岡で活躍する4人を迎えた体制での、穂積のオリジナル楽曲をレパートリーとした一編。クールで妖艶なモノトーン調の女性ヴォーカルが、瑞々しくも色っぽく華を成し、バピッシュなピアノや、ソウルフルなテナー、メロウ・ブルージーなギター、ドライヴ感溢れるベース、らもそれぞれ鮮烈にシカと彩りを添えた、心地よくも密度の高い好演内容。インティメイトな和みムードとシャープな緊張感が自然に並立した、滑脱で歯切れのいい、そして瀟洒なウィットっぽさを感じさせる(ちょっとラウンジ気分な)快適コースが展開してゆき、一座の花形を担う井上有のヴォーカルが、一貫して涼やかで端麗な、スッキリしっとりした映え様を示して中々スタイリッシュめの魅力を放ち、その一方、インスト勢の、さりげなくビシッとエッセンスが濃縮された風なソロ活躍も、実に粋で渋い好調ぶりを見せてゆく。國友(p)の、明暗のコントラストも鮮やかにつけられる強堅でスクエアーな硬派プレイや、井上高志(ts)のウォームでタフな、旨味こってりのアーシー・ブロウ、ギター陣の、まろやかなテンダネスと練り込まれたコクっぽさを表裏一体化したような、含蓄ある哀愁節、松下(b)の肉太で情魂味漂う雄弁ワザ、など、表情豊かで風格堂々の名人芸がカラフルかつ密に音空間を豊饒化してゆき、井上有のソフィスティケートでいて凛としたところもある爽やかな演唱を、誠に多彩に盛り立てていて、素晴らしい。
1.
Cross
2.
Coat From New York
3.
Shape Of Love (vocal+piano)
4.
Wagner Street
5.
Voice Of Spring (instrumental)
6.
Why?
7.
Get Free
8.
Shape Of Love (vocal+guitars)
9.
Berlin
10.
If I Could (instrumental)
*all words written by Zplatz.HOZUMI
*all songs composed by Shouta Hozumi(voice of strrings)
*all songs arranged by Yumiko Shiga(voice of strings)
voice of strings：
志賀 由美子(guitar)
穂積 翔太(guitar)
井上 有(vocal except 5,10)
井上 高志(tenor saxophone, clarinet)
國友 章太郎(piano)
松下 一弘(bass)
2016年2月15,16日 福岡 One Nine Studio録音
レーベル：自主制作(z platz)
在庫有り
CD
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★CD発売記念ライブ!!が 2016年6月19日(日曜日)、福岡市中央区大名 ROOMSで開催されます。
★井上 有（inoue ari）
福岡出身。５才よりバイオリンを始め、14才で(スズキチルドレンとして)ヨーロッパへ演奏旅行。スペイン、ドイツ、イタリアでコンサートに出演。中学時代よりコーラスやミュージカルのステージで歌うようになり、16才より声楽を学び始める。2000年には弦楽四重奏団カルテットディベルティートを結成、現在に至る。また同時に、2000〜2006年までフィルハーモニア福岡に在籍し、主席、コンサートマスターを歴任。2002年ニューヨークにてバリー・ハリス、バーバラ・ボニーなどのヴォーカル・ワークショップに参加したのをきっかけにJazzに傾倒、2006年よりジャズヴォーカルに本格的に取り組む。その後も、Barry Harris、Marion Cowings、Sheila JordanなどNYの一流ジャズミュージシャンのレッスンやワークショップに積極的に参加するなどして研鑽を続けている。歌詞の魅力を十分に生かした柔軟な歌唱で、スタンダードナンバーを中心に個性的な表現を行う。現在、福岡を中心にヴォーカリストとして活動中。ライブハウスやイベントでの演奏の他、結婚披露宴などのパーティー、学校や施設への訪問演奏、CMソングなどでも活躍。2016年4月voice of strings(穂積翔太gt 志賀由美子gt)によるオリジナル曲のCD"Wagner Street"にヴォーカルとして参加。(本人のHPより)
