★ドイツのジャズ誌『Jazzthing』が創刊100 号を記念して立ち上げた企画 “European Jazz Legends”とレーベルIntuitionのコラボ企画第5弾。
★アンリ・テキシェは、フランス、パリ生まれ。言わずもがな、ヨーロッパの紛れもない巨匠。10 代のころからパリのジャズ・クラブに出入りし、バド・パウエルやデクスター・ゴードンら、アメリカからヨーロッパにわたってきたジャズ界の巨匠と共演。また、同じく60 年代の後半には、ジョルジュ・グルンツ、ダニエル・ユメールと、ヨーロピアン・リズム・マシーンの一角として、フィル・ウッズのバックをつとめ、世界を驚かせた存在。そのプログレッシヴかつ骨太のベースは、圧倒的な存在感といえ、ヨーロッパを代表し、世界をフィールドにするジャズ界の巨匠と言って過言でないでしょう。
★そんなテキシェにとって、同時に見つめるのがルーツとなる世界。インディアンの血を引くテキシェは、これまでにも、ネイティヴ・アメリカンの世界と深くコミットし、トリビュートする作品などを制作してきましたが、本作の楽曲のそれぞれは、ホピ族、ミック・マック族、ダコタ族、ナバホ族、コマンチ族といった、アメリカ・インディアンをルーツし、世界各地に居住する人々や文化に捧げた一作。どの曲もテキシェらしい、強靭さと、エキゾチズムが、ありますが、特に、バスクラが吹くリフと即興演奏のもと、ルイ・ムタンが叩きだすドラムの響きがフィーチャーされるM4には、一種の呪術的なものも感じさせられ、強烈な印象を残します。
★自らのルーツを見つめる楽曲の世界、コンセプトと、骨太なパワーあふれるジャズ的な即興が劇的な空間を生んだライヴ。サックスには、息子セバスチャンと、長年タッグを組むフランソワ・コヌルー。ドラムは、ルイ・ムタンをフィーチャー。かつてのアルド・ロマーノやダニエル・ユメールよりはグッと年齢が若くなりましたが、逆にそのような若い世代に、受け継がれていくテキシェの世界という軸でみても興味深いパフォーマンスがここにあります。(新譜案内より)
1. O Elvin
2. Hopi
3. Mic Mac
4. Dakota Mab
5. Navajo Dream
6. Comanche
7. Sueno Canto
8. Interview With Henri Texier (all compositions by Henri Texier)
Henri Texier(bass)
Sebastién Texier(as,cl)
Francois Corneloup(bs)
Louis Moutin(ds)
2015年11月22日録音 :Live at Theater Gutersloh
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デジパック仕様CD