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優しくも陰影に富んだ奥深い端麗ロマンティシズム世界 CD JOHN TAYLOR ジョン・テイラー / 2081 [CAMJ 7889]

販売価格: 2,180円(税込)

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★2015年7月に惜しくも亡くなった英国進歩派ピアノの名匠:ジョン・テイラー(1942年英国のマンチェスター生まれ、2015年フランスで死去)の、本盤は、二人の息子、=ヴォーカル&作詞のアレックスとドラムのレオ、を含むチューバ入りの変則カルテットによる、カート・ヴォネガットの短編小説「ハリスン・バージロン」(とその映画化「2081」)にインスパイアされたコンセプチュアルな一編。

★鋭いキレや強堅さと、クリーンで涼やかな潤い感、を併せ持った、実に味わい豊かなタッチのピアノが、ロマンティックかつブルージーに中々力強く詩情を歌い上げ、ハスキー・ヴォイスのちょっと頽廃的でペイルな風合いもあるヴォーカルや、まろやかでおぼろな汽笛を思わせるチューバ、らの活躍も奏効して、カラフルでメリハリある劇的リリシズム世界が、鮮度も抜群に描き出された会心打内容。

★リズム・スタイルは適宜多様に変化し、インタープレイ的やりとりも按配よく自然に盛り込まれながらの、現代モード・ジャズの一典型らしい、結構オーソドックスで親しみやすい(ヨーロピアン)耽美系リリカル・タイプの奏演が展開され、繊細神妙さと豪快な勢いがナチュラルにクロスする、ノリよくもサスペンス漂う道程の中で、ジョン・テイラーの伸びやかでイキイキとした驀進ぶり始め、各人の気合の入ったソロ敢闘が、誠に清新で旨味たっぷりの充実を示してゆく。

★ジョン・テイラーの、思索瞑想性やダークネスを湛えたビター・テイストの端麗バラード表現や、ブルース由来の吟醸味に満ちたフォーキー・ソウルフルな牧歌調、殺陣風のハードなダイナミズムを全開させた骨太アクション技など、その、「ジョン・テイラー流のストレートアヘッド道」に徹したような軒昂溌剌たる勇躍の様、=いい具合に肩の力の抜けた舞い泳ぎっぷり、がとりわけ抜きん出た爽やかな冴えを見せており、アレックス(vo)のポップでいて物憂くアンニュイな幻想的演唱や、マーシャル(tu)の、アーシーさとアブストラクトさが混在したような唸りブロウ、もそれぞれシカと濃厚に際立っている。

1. Doozy 1 (10:32)
2. 2081 (7:41)
3. Empress (5:23)
4. DMG (9:26)
5. Deer On The Moon (9:53)
6. Doozy 2 (4:53)

John Taylor(piano)
Alex Taylor(vocal)
Oren Marshall(tuba)
Leo Taylor(drums)

2014年11月25-27日英国ウェスト・サセックス州ArdinglyのCurtis Schwartz Studio録音

レーベル:Cam Jazz

こちらで試聴出来ます。

在庫有り
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CAM JAZZ

★2014年11 月録音、2 人の息子とともに制作された最後の作品はカート・ヴォネガットの短編『2081』にインスパイアされた一作。

★本年7 月惜しくもその生涯を閉じたイギリスが誇る巨匠ピアニスト、ジョン・テイラーの2014 年11 月録音作品。

★カート・ヴォネガットの短編小説『ハリスン・バージロン』にインスパイアされたもので、タイトルの『2081』は、物語が設定された年。

★全曲、ジョン・テイラーの作曲で、作詞と歌を担当するAlex と、ドラマーのLeo は、ジョン・テイラーの息子たち。作品は、ジョン・テイラー一家を中心にしてつくられています。

★ヴォネガットが描いた小説の主題は、“すべてが平等となった世の中”の皮肉。平等であることを維持するための大きな矛盾を、救い難い陰鬱さと、ある種の滑稽さも交えて描いた小説はもちろんのこと、その世界を、美しくもある種の狂気や不可思議なムードで描き上げるジョン・テイラー・ファミリーの手腕も驚くべきものがあります。

★チューバには、デレク・ベイリーや、エルメート・パスコアールといった数々の鬼才の共演を始めとし、ロンドン拠点の数々のオーケストラで活躍する気鋭のオレン・マーシャル。

★Cheltenham Jazz Festival のために、フェスのスポンサーを務めるBBC ラジオに作品を委託されたのが原点で、初演は2012 年。当初オクテットで構想されたものを、このレコーディングのためにカルテットに編曲しています。(新譜案内より)
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