★過去の3作品も好評だった、シーマス・ブレイク、アレックス・シピアギン、デヴィッド・キコスキら、クリスクロス・レーベルの看板役者達が顔を揃えたオールスター・クインテット:Opus 5のアルバム4作目。曲はメンバー各人の持ち寄ったオリジナル群。
★豪快さと抑制が按配よく掛け合わされたアンサンブル、が凛々しげに旗めき、各人の意気軒昂たるソロ奮戦が中々エキサイティングに、濃密に見せ場を繋いでゆく、実に壮快なカタルシスが味わえる敢闘内容。
★現代流ハード・バップの正統然とした、スタイルは適宜多様に変化するも一貫してブルージーでエモーショナルな、そしてスウィンギンなイキのいい快進撃が続き、アレンジ面にも過不足なく創意が揮われて、ドラマティックな起伏あるアウトラインが鮮やかに形作られる中、ベース&ドラムの重厚で骨太くもフェイント的起爆性・ゲリラ性に溢れた敏速パンチ・キック!風のサポート、にビシバシ煽られながら、ホーン陣やピアノの、腰を据えて伸び伸びと完全燃焼しきった「潔し!」のアドリブ活躍が、何とも清々しい豊饒地帯を創出する。
★ブレイク(ts)の、ダイナミックで苦味やヒネりの利いた滑脱自在の大立ち回りを見せながら、端々にソウルフルな吟醸テイストをも散見させる必殺スクリュー・アクションや、シピアギン(tp)の、ハードボイルド・バピッシュな敏活ワザとフリューゲルでのソフト・スモーキーな寛ぎプレイ、の使い分けも絶妙のシャキシャキした立ち働き、そしてキコスキ(p)の、ある時はファンキー・テイスティー、ある時はモーダル・アグレッシヴな、スケールもデカい大波のような情熱的エネルギッシュ・フレージング、と、それぞれキャラも濃い、共通して「硬派で旨口な」白眉の好プレーが目白押し。
1. Silver Pockets
2. Tickle
3. New Old Ballad
4. Five Corners
5. Equilibrium
6. Crack To The Crevice
7. Murzake
Alex Sipiagin(trumpet,flugelhorn)
Seamus Blake(tenor saxophone)
David Kikoski(piano,el-piano on 2,4,6)
Boris Kozlov(bass)
Donald Edwards(drums)
2014年8月15日 NYブルックリン録音
レーベル:
Criss Cross
こちらで試聴できます。
在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します
CD