★Philologyよりの第1作、Abeatよりの第2作も好評だった、イタリア-シチリア出身の早熟の若手ピアニスト:セビー・ブルジョ(1989年Siracusa生まれ)の、トリオによる自作曲中心の一編。芯の据わった歯切れよく骨太い、ドライヴ感もみなぎるストーン・タッチによる、バップ、ファンキー、モード、といった極めてオーソドックスな定番イディオムを基調としつつ、親しみやすい美旋律と中々圧倒的なダイナミズムに満ちた、快活さバツグンの足取りに終始する、その「硬派旨口」タイプのプレイが、誠に清々しい絵を飾った会心打内容。急速調のモーダルな疾走アクション曲や、ドッシリ構えたイナセな吟醸的ブルース、おおらかな牧歌性漂うラテン調、リラクシングな瀟洒味と鋭敏グルーヴ感がスリリングに掛け合わされたバラード(ソロ・ピアノ)、純正バピッシュ&ファンキーな筆致で快調に飛ばして行く渋め直進ナンバー、耽美性&ロマンティシズムを際立たせた寛ぎ円舞曲風、などなど、バラエティーに富んだ、しかもひたすら取っ付きやすい王道娯楽指向(=活劇エンタテイメント路線!)の、風通しもよさげで溌剌たる行き方が続き、ブルジョの、大方のところ、豪快さ(荒削りの勢い)や力学性を身上としたその結構パワフルな、ストロングな語り口がとりわけ頼もしく冴え渡っている他、ベース&ドラムの猛烈にスイングしまくるアツい敢闘ぶり、もまた鮮やかに妙味を発揮していて、音空間は、全く澱みなく実にスカッとした、超ゴキゲンな豊饒地帯に仕上げられている!!!
1. Follow Me (S. Burgio)
2. Coffee Break (S. Burgio)
3. Etnia (S. Burgio)
4. Polkadots And Moonbeams (J. Van-Heusen)
5. Brush The Cat (S. Burgio)
6. Day Off (S. Burgio)
7. Bright Mississippi (Thelonious Monk)
8. Gege's Groove (S. Burgio)
Seby Burgio(piano)
Luca Bulgarelli(double bass except 4)
Marco Valeri(drums except 4)
2014年9月30日イタリア バーリ Castellana GrotteのOfficina Musicale録音
Recorded by Giuseppe Saponari and Giuseppe Mariani
2015年2月13日-16日
Mixed and Mastered by Luca Bulgarelli
レーベル：
Auand
在庫有り
CD
