★ハエ(FLY)が飛んで(FLY)コーヒー豆のブラジルへ。そんな心くすぐられる原盤を再現したかわいいジャケットからとびだしてくるのはドイツのトリオが奏でるBOSSAのテイスト。体の中で静かに眠っていた情熱に火がつくような、そんな大人の味がします。
★1962年頃ブラジルで生まれたボサ・ジャズ(サンバ・ジャズ)。60年代中ごろにはその全盛期を迎え、多くの優れたピアノ・トリオあるいはコンボを生み出した(例えばミルトン・バナナ、ジョアン・ドナート、ワルター・ワンダレイ、セルジオ・メンデス、タンバ・トリオなどなど)。
★そんなボサ・ジャズがどうやって1975年のドイツまで伝承されていったかは今、学会でも議論の真っ最中ではあるが、それはさておいてこのヴァルター・シュトラート(p)、ディーター・ピータライト(b)、ピーター・シュミット(ds)の御三方。彼らのひねり出すジャズにはなにか憎めない愛らしさと言おうか、お茶の間感と言おうか、そんなコンパクトで魅力的なスイングが潜んでいるようなのだ。
★ブラジルをテーマにしているとはいっても、いわゆるボサの特徴であるシンコペーションするドラムのリムショットをあからさまにやっているのはTr.1、3、7の3曲。あとは良好な解釈をほどこしたスタンダードを交えながらヨーロッパのピアノ・トリオ・スタイルをそのさりげないセンスで聴かせてくれる。ちなみにスロー・ナンバーのTr.8なんかけっこうヨイね。いうならシャレのわかるピアノ・トリオといったカンジか、いやダジャレではなくオシャレのほうですよ。いちおう。 (ハエ(FLY)が飛んで(FLY)コーヒー豆のブラジルへ。そんな心くすぐられる原盤を再現したかわいいジャケットからとびだしてくるのはドイツのトリオが奏でるBOSSAのテイスト。体の中で静かに眠っていた情熱に火がつくような、そんな大人の味がします。
'62年頃ブラジルで生まれたボサ・ジャズ(サンバ・ジャズ)。60年代中ごろにはその全盛期を迎え、多くの優れたピアノ・トリオあるいはコンボを生み出した(例えばミルトン・バナナ、ジョアン・ドナート、ワルター・ワンダレイ、セルジオ・メンデス、タンバ・トリオなどなど)。
そんなボサ・ジャズがどうやって'75年のドイツまで伝承されていったかは今、学会でも議論の真っ最中ではあるが、それはさておいてこのヴァルター・シュトラート(p)、ディーター・ピータライト(b)、ピーター・シュミット(ds)の御三方。彼らのひねり出すジャズにはなにか憎めない愛らしさと言おうか、お茶の間感と言おうか、そんなコンパクトで魅力的なスイングが潜んでいるようなのだ。
★ブラジルをテーマにしているとはいっても、いわゆるボサの特徴であるシンコペーションするドラムのリムショットをあからさまにやっているのはTr.1、3、7の3曲。あとは良好な解釈をほどこしたスタンダードを交えながらヨーロッパのピアノ・トリオ・スタイルをそのさりげないセンスで聴かせてくれる。ちなみにスロー・ナンバーのTr.8なんかけっこうヨイね。いうならシャレのわかるピアノ・トリオといったカンジか、いやダジャレではなくオシャレのほうですよ。いちおう。(Text by 石川 健二)
*LP未収録の別テイク4曲追加収録。(メーカー・インフォ)
1 Fly To Brazil
2 Con Alma
3 Bossa Made In Germany
4 Bara-Bossa
5 On 4 Goes It Loose Blues
6 Softly As In A Morning Sunrise
7 Autumn Leaves
8 A Slow Fly
(BONUS TRACKS)
9 Fly To Brazil (Alternate Take)
10 A Slow Fly (Alternate Take)
11 Bossa Made In Germany (Alternate Take)
12 Bara-Bossa (Alternate Take)
Walter Strerath (piano)
Dieter Petereit (bass)
Peter A. Schmidt (drums)
1975年1月5日,12日 録音
在庫有り
デジパック仕様CD
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