★人気ユニット:フェダインの、1991年に録られていたライヴ音源のアルバム化。全4トラック。
★アグレッシヴで爆発的な熱血スピリチュアリティと、重厚にしてキレ味シャープな地鳴りの如き律動的グルーヴ感、に溢れた、情動型フリー・ジャズ(またはアナーキーなフリー・ロック)・タイプのスカッとした即興アクション激突&アンサンブルがパワフルに展開される、風通しも抜群の痛快昂揚編である。
★生saxを中心主役に、情魂が煮え立ち爆裂してゆく様を、腰を据えてこってりと粘っこくエモーショナルに描破してゆく、ロフト派のスピリチュアル・ジャズにも似た武骨で濃厚な完全燃焼の大立ち回り攻勢や、リズミカルな舞踏的ビート感とワイルドな賑々しさの強調されたファンク・ジャズ調(プライムタイムをより粗造りにシンプル化したような感じもある)の豪快突撃大会、elb&elvlnのパンキッシュでノイジーな破壊攻撃的インプロヴィゼーションが猛然とぶつかり合う、激烈にしてドライなサバサバ感(や不敵なクールネス)も匂わせたロック型の変則的アクション趣向、など、非常に起伏の烈しい、かつ一貫して輪郭のクリアーな開放的スケール感と軒昂な覇気の絶えない、バトル活劇気分の前のめりな疾走的道程展開で一時も飽きさせない。
★野性味あふれる超エネルギッシュな肉弾的sax咆哮や、フレキシビリティ抜群のゲリラティックなelbの暗躍、が中々インパクト強烈に美味しく冴える、形式のしっかりした娯楽派フリーの好品。
1. 海 (19:15)
2. Da Va Da Va Da Ba (18:13)
3. Rolling Down (5:18)
4. フワルンバ (6:47)
川下 直広(ts,ss,vln)
不破 大輔(b)
大沼 志朗(ds)
1991年11月9日 バウス・シアターに おける東京ニュー・ジャズ・フェスティヴァルでの録音
★川下・不破・大沼の3人は1986年 にトリオを結成し、1988年にフェダインと名乗りました。1990年代には年間90カ所ものライヴを重ね、2000年末に解散するまでにフェダイン名義 で6作のアルバムを発表、ドイツ・メールス・ジャズ祭を初めヨーロッパでも大きな反響を呼びました。
★本作は未発表ライヴ音源をCD化したもので、代表曲の数々のほか、既発表のアルバムに収録されなかった曲「Rolling Down」を初めて音盤化。1990年代日本ジャズを代表するパワー・トリオの雄々しい演奏が鮮烈によみがえります。(メーカー・インフォ)
在庫有り
ボーナスCD-R付(1991年11月9日,TOKYO NEW JAZZ FESTIVALよりAround The World In 80 Days)
紙ジャケット仕様CD