★多角的・精力的な活躍を続ける人気ベーシスト:安ヵ川大樹(1967年兵庫県西宮市生まれ)の、好評を博した「Trios」(2010年)の続編、＝今回は4人のピアニストと3人のドラマーが交代で現れる4種ピアノ・トリオ体制での一作。
●バネ力とドライヴ感に溢れ、こってりコクも利いた肉太ベースのパワフル&ウォームな闊達鳴動、が空間の中心に頼もしく据わり、これとドラムとの、安定律動性とフェイント的機動性を絶妙に併せ持った表情豊かなビート演出、に鋭くプッシュされ、或いは優しく支えられながら、ピアノ陣の伸びやかでメロディアスな活躍が、各々抜群の鮮度で華を成し、また、ベースのダイナミックで濃い口なソロもしっかりフィーチュアされて、中々雄渾げに旨味処を形作った、明快かつ高密度な好演内容。
★メロディーの美や詩的情感を大切にした、全き正攻法のリリカル・バピッシュ奏演が、歯切れよくも骨太く綴られてゆき、ピアニスト達ならびに安ヵ川の、丹誠こもったエモーショナルなアドリブ奮戦が、何とも清々しい盛り上がりを、充実ぶりを見せる。浅川太平の端麗で晴朗なスッキリ風味のマイルド・ロマンティック技や、西山瞳の、瑞々しく爽やかな明るさと淡い陰影美を兼備したきめの細かいメランコリック節、田中菜緒子のエレガントでいてブルージー・テイスティーな、タッチの強堅さも凛々しく光る哀愁じんわりのストレートアヘッド・プレイ、石田衛の、硬派バップと耽美ロマンの間をイキイキと往来する敏活勇躍、そして安ヵ川の、重厚でソウルフルな中に、ちょっとユーモラスな温かみも感じさせる、包容力満点の吟醸メロディック・フレージング、など、実に余情深く忘れ難い名演場面が目白押し。
1. Tonight(LenardBbernstein)
2. This Resonance For You
3. New Song
4. Double Rainbow
5. Loco
6. Body And Soul(Johnny Green)
7. My Bebop Tune
8. People(Jule Styne)
9. The Deep Valley
10. Circle III
11. Nocturne No.1
安ヵ川 大樹(bass)
浅川 太平(piano on 1,2)
西山 瞳(piano on 3,4)
田中 菜緒子(piano on 5,6)
石田 衛(piano on 7-11)
則武 諒(drums on 1,2)
平瀬 祐人(drums on 3,4)
橋本 学(drums on 5-11)
2015年日本作品
レーベル：
D-musica(ダイキムジカ)
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在庫有り
W紙ジャケット仕様CD
国内制作CD
<メンバープロフィール>
*浅川 太平 (Taihei Asakawa) Piano
1977年北海道札幌市出身。3才よりクラシックピアノを始める。96年 洗足学園短期大学 ジャズ専攻卒業 04年 横浜JAZZ PROMENADE ジャズ・コンペティション、ベストプレイヤー賞受賞。07年に1stアルバム『Taihei Asakawa』を、11年に2ndアルバム『Catastrophe in Jazz』をリリース。クラシックピアノて培った音色と、左手のアプローチを極限まで追求したそのサウンドはオリジナル曲の美しさと相まって、確固たる個性と美意識を形成し、各方面から高い評価を得ている。ダイキムジカレーベルでは2013年12月 3rdアルバム「Touch of Winter」をリリース。
*西山 瞳 (Hitomi Nishiyama) Piano
1979年大阪府枚方市出身。6歳よりクラシックピアノを学び18歳でジャズに転向。大阪音楽大学短期大学部ジャズクラス在学中より演奏活動を開始。2004年 自主制作アルバム『I'm Missing You』を発表。5ヶ月後には異例の全国発売となる。2011年発表『Music In You』ではタワーレコードジャズ総合チャート1位、HMV総合2位にランクイン。CD Journal誌2011年のベストディスクに選出されるなど芸術作品として、最高の評価を得る。
オリジナル曲は高い作曲能力による緻密な構成とポップさの共存したジャンルを超えた独自の音楽を形成し、幅広い音楽ファンから支持されている。
ダイキムジカレーベルでは『El Cant Dels Ocells』『Down By The Salley Gardens』をリリース。
*田中 菜緒子 (Naoko Tanaka) Piano
1985年 福岡県久留米市出身。幼少よりクラシックピアノを習いコンサートに出演、様々なコンクールで賞を受賞。桐朋学園大学ピアノ科に進学し在学中にはブルガリア国際コンクールで１位を受賞。また桐朋学園大学卒業生の九州代表としてアクロス福岡で行われた卒業演奏会に出演。 卒業後ジャズに開眼、研鑽を重ね山口真文(ts)カルテット、岡崎好朗(tp)グループ、安ヵ川大樹(b)トリオなどライブ・セッションでの活動を開始。ポップスの分野でもキーボードプレイヤーとして活動中。 クラシックで培った表現力とジャズのスウィング感を兼ね備えた新進気鋭女性ピアニストの逸材。ダイキムジカレーベルでは2015年1月リーダーアルバム『Memoriers』をリリース。
*石田 衛 (Mamoru Ishida) Piano
1978年 東京都江戸川区出身。幼少の頃より父親の影響でジャズに親しみ、トランペットを手にする。中学生の頃にオスカー・ピーターソンを聴きピアノに転向。高校在学中よりジャムセッションで和泉聡志(g)、高橋信之介(ds)、堀秀彰(pf)らと交流を深める。大学入学と同時にセッションを重ね、鈴木勲(b)、原朋直(tp)、多田誠司(as)、峰厚介(ts)、山口真文(ts)、山田穣(as)、ERIC ALEXANDER(ts) 等と共演。現在は、植松孝夫(ts)、本田珠也(ds)、安ヵ川大樹(b)、JiLL-Decoy association 等のライブやレコーディングに参加する傍ら自己のトリオでも活動中。参加したアルバムは20枚を超える。 ジャズの楽しさと独創性を併せ持つファーストコールピアニスト。ダイキムジカレーベルでは大村亘『Introspect』に参加。
*則武 諒 (Ryo Noritake) Drums
愛知県名古屋市出身。中学3年の時にドラムに目覚める。ロック、ヘビメタ、ハードロック、パンクなどから影響を受けるが、次第にジャズや即興音楽に傾倒。甲陽音楽学院名古屋校卒業後、奨学金を受けボストンのバークリー音楽大学へ留学。Professional Music Department award受賞。同校を首席で卒業後、さらにニュージャージーの名門ウィリアムパターソン大学に進学し音楽修士号を取得。NYを中心に活動したのち2011年9月に活動の拠点を日本に移す。
教養に裏付けられた、深く洞察力溢れる揺るぎないドラミングは多方面から高い評価を得て、数多くのユニットで活躍中。
ダイキムジカレーベルでは『Touch of Winter』に参加。
*平瀬祐人(Yuto Hirase) Drums
1986年東京都目黒区出身。
5歳からバイオリン、11歳でドラムを始める。青山学院大学入学後、ジャズに開眼。
卒業後、加藤一平Thelonious Monk Project、鈴木勲OMASOUND、安ヵ川大樹trio、等に参加。美しい音色と柔軟なスウィング感、鋭いアンサンブル感覚を持つ新進気鋭の逸材。ダイキムジカレーベルでは2015年3月発売「TriosII」に初参加。
*橋本 学 (Manabu Hashimoto) Drums
1976年 兵庫県尼崎市出身。幼少時7年程バイオリンを経験。中学校吹奏楽部にてドラム・パーカッションを始める。横浜国立大学入学後モダンジャズ研究会にてジャズ・フュージョン活動を開始。2010年 台湾・台中Jazz Festivalにて演奏。2014年 スイスにて公演。現在、色彩感覚あふれる正確無比なドラミングでジャンルを越えた音楽家からの支持を集め幅広い活動を展開している。ダイキムジカレーベルでは高田ひろ子(p)トリオ『For A New Day』『Inner Voices』、安ヵ川大樹トリオ『Trios』『Kanmai』に参加。
*安ヵ川 大樹 (Daiki Yasukagawa) Bass
1967年 兵庫県西宮市出身。幼少よりピアノ、合唱を学び、明治大学入学後コントラバスに転向。牧島克彦氏、吉野弘志氏、吉田秀氏に師事。1991年 プロ活動を開始。2008年 ダイキムジカレーベル設立。2009年より昭和音楽大学 非常勤講師。2012, 2013年 JazzPage 最も好きなベーシストに2年連続選ばれる。国内外の数多くのコンサート、フェスティバルに参加。参加したアルバムは優に100枚を越え、主宰するダイキムジカレーベルは35タイトル以上の名盤名演を世に送り出している。
