★カムバック以来、精力的な快進撃を続ける、硬派ブラック・モーダル・テナー&ソプラノのユニークな逸材:エイゾー・ローレンス(1952年LA生まれ)の、今回は、ニコラス・ペイトンやジェフ・ワッツら強力な顔ぶれのクインテットによるNYライヴ編。
★重厚でいて締まりある、コク味がたっぷり詰まった超旨口なテナー・トーンによる、怒濤の大立ち回りで哀愁と熱情を雄々しく歌い上げるアグレッシヴ&ソウルフルな激烈プレイ、が迫力満点の、圧倒的に濃い映えを示し、熱血軒昂なピアノやハードボイルド・ブルージーなトランペットらも、また鮮やかに彩りを添えた、歯応え充分でスカッと壮快な敢闘内容。アツく勇ましげな情魂味に溢れた、真っ向勝負の硬派でストレートなモーダル・バピッシュ熱演が伸び伸びと決め込まれ、ドッシリ芯の据わった重量感と前のめりの強壮な勢い、に満ちたリズム・セクションの猛攻ぶりに巧く突き煽られながら、ローレンスらの潔い完全燃焼的ソロ奮戦がおおらかに、それでいて高密度に、濃厚なる見せ場を形作ってゆく。
★ローレンスの、ワイルド・スピリチュアルに全力で烈しく猛りうねる屈強げな渦巻き疾走風ハード・ドライヴィング咆哮や、よりスタイリッシュで吟醸ソウルも豊かな渋旨フレージングなど、実に滑脱で表情多彩な勇躍が、さすが熟成された高濃度な冴え具合を見せており、また、ペイトンの、ピリッと苦味走った硬質でスパイシーなアクション攻勢や、ゴンザレスの、マッコイ〜ハンコックらの成果を十二分に踏まえたストレートアヘッドな突進熱演、も各々凛々しく瑞々しく際立っている。
1. Gandhi
2. Lost Tribes Of Lemuria
3. The Seeker
4. One More Time
5. Rain Ballad
6. Spirit Night
7. Venus Rising
Azar Lawrence(ts)(ss on 3)
Nicholas Payton(tp except 5)
Benito Gonzalez(p)
Essiet Okon Essiet(b)
Jeff "Tain" Watts(ds)
2011年12月ニューヨークのJazz Standardsでのライヴ録音
レーベル:
Sunnyside
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CD