●多忙なドラマー:ユリシス・オーウェンズ・ジュニア(フロリダ州ジャクソンヴィル出身)と、先頃の2ndアルバムが好評だったピアニスト:大林武司(1987年広島市生まれ)、の2人が中心となって、NYで活躍する若手精鋭連で結成された米日混合の2管クインテット:NCJQの、トロンボーンのマイケル・ディーズもゲストに交えてのアルバム第1作。
★パンチの利いたキレ味も抜群の超ダイナミックなスイング・ビートに乗って、ひたすら真っ向勝負のハツラツとしたソロ・リレー合戦が、何とも豊穣なる盛り上がりを呈してゆく、開放感と旨味に溢れた晴れやかな壮快打編。
●アンサンブルの造形パターン等にも中々多彩な創意が示されながら、大方はソロ・コーナーのカラフル&ストレートな活況ぶりに迷いなくポイントの置かれた、単純明快で歌心とスイング感満点の、スカッとしたエンターテイニングなハード・バップ大会が実におおらかに決め込まれ、各人の、伸び伸びとしていつつ、無駄なく簡潔に切り詰められてもいる、何げによく練られたアドリブ奮戦が、しっかり高濃度な見せ場を織り成してゆく。グリーン(as)の、モーダルとファンキーの間を行き来する威勢のいい立ち回りや、ベナック(tp)の、カラッとドライでハードボイルドな、メリハリの利いた真性バッパーぶり、大林(p)の、スクエアーでキビキビとした中にアーシーな熱気&旨味を多々孕んだ勇躍、そしてディーズ(tb)の、ソウルフルな吟醸味と温もりに満ちたシブ凛々しいスウィンギン・ブロウ、など、おいしさ格別で何度も繰り返し堪能したくなるゴキゲンな充実プレーが目白押し。
1. New Century / ニュー・センチュリー (Takeshi Ohbayashi)
2. Tongue Twister / タン・ツィスター (Mulgrew Miller)
3. London Town / ロンドン・タウン (Benny Benack)
4. Decisions / デシジョンズ (Michael Dease)
5. Festi-vibe / フエステイ・ヴァイブ (Takeshi Ohbayashi)
6. Pure Imagination / ピユアーイマジネーション
7. Langage Of Flowers / ランケージ・オブ・フラワーズ (Yasushi Nakamura)
8. El Gran Arado / エル・グラン・アラド (Benny Benack)
9. Infinite Heart / インフイニット・ハート (Terence Blanchard / Donald Harrison)
10. Yasugaloo / ヤスガルー (Yasushi Nakamura)
Benny Benack ベニー・ベナック(tp)
Tim Green ティム・グリーン(as,ss)
Takeshi Ohbayashi 大林 武司(p)
Yasushi Nakamura 中村 恭士 (b)
Ulysses Owens Jr. ユリシス・オーウエンズ・ジュニア(ds)
*SpecialGuest:
Michael Dease マィケル・ディーズ(tb on 1,2,4,5,7,8)
2014年2月12日Trading 8s Musicon録音
レーベル:
Spice Of Life
在庫有り
国内制作 デジパック仕様CD