●ロザリオ・ジュリアーニ(1967〜)とファブリッツィオ・ボッソ(1973〜)、の人気スター2人がフロントに立った、イタリア精鋭連のピアノレス・カルテットによる、オーネット・コールマンの楽曲群をメイン・レパートリーとしたトリビュート企画的な入魂の一作。ピタリと息の合ったアルト&トランペットのソリッドでしなやかなアンサンブル、も清々しい映えを見せながら、奔放自在でいてしっかりブルージーな、旨味満点の即興熱演がフレッシュ・スリリングに展開してゆく、中々スカッとした敢闘内容。歌心充分ながら甘さは適度に抑えられた、カラッとドライでキリッと凛々しい、ハードボイルド調の軒昂な現代新主流派的スウィンギン奏演!、が歯切れよく続き、リズム造形面の多様性にも富んだメリハリあるドラマティックな道程の中で、背筋も伸びたホーン2者のソロ合戦が、エモーショナル&テイスティーな出色の盛り上がりを見せる。ジュリアーニの、陰影深く苦味走ったモーダル・ファンク調の鋭敏なアクション・ブロウが、抜群の鮮度で瑞々しい華を成しており、対するボッソの、ピリッと引き締まった硬質な風合いの中に渋い吟醸ソウルを満載した、精緻でブレのない旨口な立ち働き、も実に快調だ。
1. Congeniality
2. Peace
3. Free
4. For Ed Blackwell
5. The Golden Circle
6. Chronology
7. Lonely Woman
8. Ramblin'
9. Invisible
10. Caffeine
11. Jayne
Rosario Giuliani(as)
Fabrizio Bosso(tp)
Enzo Pietropaoli(b)
Marcello Di Leonardo(ds)
2013年3月イタリアのローマ録音
レーベル:
Via Veneto Jazz
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デジパック仕様CD
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