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迫真力とソフィスティケーションが融け合ったドラマティックな旨口世界 CD OMER AVITAL オマール・アヴィタル / SUITE OF THE EAST [ANZIC 37]

販売価格: 1,900円(税込)

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●すっかりお馴染みイスラエル出身の人気個性派ベーシスト:オマール・アヴィタル(1971〜)の、本盤は、2006年に吹き込まれていたクインテットによる自作曲集。重厚で太く力強い、そしてキレのある鳴り様を呈するベースのダイナミック・スウィンギン轟動が、グループ全体の推進パワーの源っぽく空間底部で絶えず頼もしげに際立ちながら、作劇構成的なコンポジション物orアンサンブル派らしい(整った緻密めの)興趣と、リアル・エキサイティングなセッション的ソロ合戦の白熱スリル、を好バランスで併有したメリハリある快演が精悍軒昂に、引き締まった面持ちで綴られる中々の高濃度内容。スコアー面に適宜ドラマティックな創意は凝らされるも、スタイルはごくストレートアヘッドな、現代ハード・バップの王道然とした骨太の躍動的熱演!、がタフ&テイスティーに続いてゆき、全般に、リズミカルな半舞踏的グルーヴ感を強調したノリのいい敏活ビートの上で、各人の、曲想上の役作りと素の個性を的確に使い分け、或いはミックスした奮戦が、スタイリッシュかつスリリングに色とりどりの見せ場を形成してゆく。旨口の熟成ソウルをたっぷり滲ませながら懐深げにまろやかな流線を描いて、聴く者を心地よい和みモードへスイスイグイッと入り込ませるフラームの、ハートウォームな余裕の役者ぶりや、抑制を利かせたソフィスティケートな息遣いでスタートしつつも次第にアツくなって、やがては凄味全開の爆裂疾走態勢へなだれ込んでゆくコーエンのワイルドな迫真燃焼、そしてKleinの、キッチリ・カッチリと折り目正しく役回りをこなして哀愁節を歌うも、どこかしら燻し銀的な質素さ・ストイックさが匂い立ってくるその、ブレのない生粋硬派バップ・ピアニストらしさ、など、味わい豊かな個人芸の聴きどころが横溢。全体を通じて、アレンジ指向ゆえかそのトータル・サウンドが、力は制御気味のチョイ柔和な風合いを呈していて、それが絶妙の入り込みやすさ・快適さを齎している。

1. Free Forever
2. Suite Of The East
3. Song For Peace
4. The Mountain Top
5. Sinai Memories
6. The Abutbuls
7. Bass Meditaion

Avishai Cohen(tp except 7)
Joel Frahm(ts except 7)
Omer Klein(p except 7)
Omer Avital(b)
Daniel Freedman(ds except 7)

2006年4月27日Leon Dorsey's Studio録音

レーベル:Anzic

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W紙ジャケット仕様CD
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