イギリスの名門ジャズレーベル、「TEMPO」名盤。
ハード・バップの真髄、ここにあり。イギリスのモダン・ジャズ界を
席巻し続けた二人によるテナー・サックス・バトルが今蘇る!
★名実共に1950-1960年代の英国を代表するテナー・サックス奏者タビー・ヘイズと、同じくテナー奏者であるロニー・スコットが双頭リーダーとなって活躍したグループ”ジャズ・クーリアーズ”。その彼等の最後の録音となった、会心のブリティッシュ・ハード・バップ・アルバムである。
★お馴染みの人気スタンダード・ナンバー”Whisper Not”や、”枯葉”も交えながら、全7曲最初から最後まで溌剌とした気持ちの良い演奏を楽しませてくれるわけだが、やはり何と言ってもアルバム冒頭の”If This Isn't Love”に、”Too Close For Comfort”、そして最後を飾る”Love Walked In”、この3曲につきるだろう。いずれのナンバーも、このグループの最大の持ち味である、リーダー2人によるテナーサックスのかけ合いが最高の形で捉えられており、テーマが終わるや滑り出すようにテナーが歌い始め、非常に爽快な疾走感を伴ったメロディアスなアドリブを聴かせる。
★今作より、フィル・シーメンのドラムが加わり、過去のアルバムとは異なるリズムセクションとなった点も、このアルバムの大きな聴き所の一つではないだろうか。また、TEMPOと言えばオリジナル盤の音の良さがずば抜けているレーベルであり、初めて聴いた時には腰を抜かす程に驚いたのを覚えている。今回のCD化によってもその音の良さは全く損なわれておらず、この時代のブリティッシュ・ジャズだけが持つ空気感をも再現してくれているのは、さすが「澤野工房」の仕事である。 (Text by 中野 克彦氏)
1. If This Isn't Love
2. Easy To Love
3. Whisper Not
4. Autumn Leaves
5. Too Close For Comfort
6. Yesterdays
7. Love Walked In
Ronnie Scott (tenor sax)
Tubby Hayes (tenor sax, vibes, flute)
Terry Shannon (piano)
Kenny Napper (bass)
Phil Seamen (drums)
在庫有り
デジパック仕様CD
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