★ノスタルジック・サウンドの妖精ポーラ・サナーホルム。聴く人の心を捉えて離さない可憐でスイートな歌声スウェーデンからチャーミングな新星の誕生です!!
★スウェーデン・シーンで活躍する若手美人歌手ポーラ・サナーホルムの、本盤は2004年5月にFootprintレーベルからリリースされていたデビュー・アルバム(FRCD-015)の日本盤化。演目はビリー・ホリデイの愛唱曲群。伴奏はコンボ。
★シャープな張りと安定感ある、背筋の伸びた中音域の凛々しいクール・ヴォイスでの、ブルース・フィーリングに富んだアンニュイな哀愁味漂うリリカル・スインギー演唱が冴えた清新内容である。リズムやテンポに細かな緩急がつけられながら、一定のリラクゼーションを保ったインティメイトなムードの行き方が続き、主役歌手の、その声音からキリッとした冷気を発散する反面、柔和なしっとり感も豊富に散見させつつの、自然で落ち着いた調子の表情豊かな語り口=瑞々しい艶と風格あるメランコリック風味の構成的ストーリーテリングが、中々味わい深くフレッシュに絵を飾ってゆく。
★B・ホリデイを今日的ナチュラル・センスでクールにソフィスティケートしたような、陰影濃いブルージー(&スピリチュアル)なモノトーン調の憂愁節や、レトロな伝統芸能っぽい趣を呈した正攻法の寛ぎ小唄路線、といった渋筋の燻し銀的アプローチに揺るぎない美学と訴求力を感じさせる一方、よりアップトゥデイトな等身大の私小説的心象表現や耽美的ロマンティシズム醸成、に奥深く細かいニュアンス〜機微を発揮した内省型スロー・バラード群のイマジネイティヴな風情がまた絶品で、全体を通じてあくまで詩の情緒を大切にした力八分目の瀟洒でチャーミングな歩の進め具合が実に好もしい。中間派〜モダン・スイング系統のほのぼのムードとアレンジ派っぽいスマートさを掛け合わせたような演奏陣のバックアップ(tp、p、saxらの寛いだソロも旨味たっぷり)も、温かに座を盛り上げて芳醇な余韻を残す、締まりと和みが絶妙に融け合った充実作。
1 Do Nothin till You Hear From Me
2 Love Me Or Leave Me
3 What A Littel Moonlight Can Do
4 The Man I Love
5 Yesterdays
6 My Foolish Heart
7 On the Sunny Side Of the Street
8 Fine And Mellow
9 You Don't Know What Love Is
10 I've Seen (Jag Sag)
Paula Sannerholm(Vocals)
William Olsson(Clarinet,Tenor Saxophone)
Anders Bäck(Alto Saxophone)
Samuel Olsson(Trumpet,Arranged #3,6,9)
Matti Ollikainen(Piano)
Tobias Sondén(Bass)
Edward Olsson(Drums)
Recorded in Gothenburg April 2003.
Engineer,Producer:Henrik Cederholm
Executive-Producer:Bo Ejeby
Mastered By, Executive-Producer:Per Sjösten – Henrik Cederholm
★ライナーは寺島靖国氏です
在庫有り
CD
