益々絶好調の躍進続く大人気オールスター・ユニット:OFAの、今回はCellarクラブでのライヴ編。キリッと勇ましげでいて、スタイリッシュに整いすぎない絶妙の荒削りさも湛えたアンサンブル鳴動、が先ずは晴天のファンファーレ〜旗めきの如くおおらかに、気さくそうに轟き渡りながら、次いで、花形ソロイスト達の伸び伸びとした自然体の旨口奮戦!が、楽しげな開放気分を伴いつつ超おいしいバトル・リレー・コースを形作ってゆく、理屈抜きのスカッと爽快な豊穣内容。単純明快直進スタイルに潔く徹しきった、ひたすらメロディアス&スウィンギンな娯楽指向のハード・バップ大会、が和気ハツラツと連続し、腰を据えてさすが生粋吟醸のバップ・メロディストぶり、スインガーぶりを遺憾なく発揮して見せる各人の正々堂々たる競合、が今回もまた文句なしに充実した盛況を呈してゆく。E・アレクサンダーの、逞しくもまろやかな旨味に溢れたトーンによる、温かで渋〜いブルージー・ソウルと熱血アグレッシヴな疾走的昂揚パワー、を的確自在に交錯させた、さりげなく構成センスも抜群の「雄々しき大河のうねり」っぽいストーリーテリング、が一つ抜きん出た大スターの風格で映え渡っている他、D・ヘイゼルタインの、滑脱敏速な機動ぶりを見せながら、一音一音にしっかりした「美味しい必然性」を感じさせるドラマティック・プレイ、も中々の拮抗具合で敢闘賞。
1. Big G
2. Up The Middle
3. Open And Shut
4. Dear Ruth
5. Nemesis
6. For Cedar
7. Moments Notice
8. Prime Time
Jim Rotondi(tp)
Steve Davis(tb)
Eric Alexander(ts)
David Hazeltine(p)
John Webber(b)
Joe Farnsworth(ds)
2010年9月9-12日カナダ-ブリティッシュ・コロムビア州ヴァンクーヴァーのCellar Restaurant/Jazz Clubでのライヴ録音
レーベル:
Cellar Live
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